音楽むすび | 制作・出演 : 大島ミチル

宮本のクラシック以外での活動の軌跡を一望するベスト盤。TV番組やCM曲として有名な作品も多く、宮本のオーボエがいつも我々の身近にあったことを思い出させる。その多彩さとともに、くっきりと浮かび上がってくるのは、やはりその美しい音色と高い技術の貴重さだ。

癒し系ブームの火付け役でもある人気コンピ・シリーズの第6弾。映画『明日の記憶』のメイン・テーマ曲をはじめ、ジェイク・シマブクロや葉加瀬太郎など、豪華アーティストによる良質なヒーリング・ミュージックが満載だ。

英国王立音楽院への留学を終えてから2年、今やっと振り返る余裕ができたということか。テクニックにモノを言わせて、若い情熱をぶつけるだけの天才児はもういない。大人へと成長した彼の、大きな器が聴こえてくる。ギターを超えて、音楽そのもが聴き手の胸を射る。★

2007年3月の“オーボエ演奏終了”を目前に控えた、ラスト・レコーディング作。といっても作風に深刻さはなく、あくまで現代の自然体を貫いたソフトな構えだが、音のほうはさすがに清冽な境地を感じさせてやまない。自作曲(1)(10)では、思わず聴き手の呼吸も深まる。★

カウンターテノールの米良美一が3年の沈黙を破って取り組んだ新録音は、世界の名唱歌集。「さくらさくら」や「コンドルは飛んでいく」で心を打つ歌唱を聴かせてくれる。

都内の高校に通う現役の高校1年生、なんと弱冠16歳という若き箏奏者、森川浩恵のデビュー作。まさに“目からウロコ”スゴイ! の一語に尽きる。これまでの箏(琴)に対するイメージを一掃する即興性あふれる華麗にして激しいツメさばきは驚異! まずは聴くべし。★