制作・出演 : 大瀧詠一
大滝詠一がはっぴいえんど在籍中に制作、発表した初のソロ・アルバム。オールディーズへのトリビュート的パロディ・ソングもあって楽しく、歌唱テクニックはもはや完成の域に達している。
ソロ・シングルとソロ・アルバム、はっぴいえんどのライヴからセレクトされたアナログ盤のベスト・アルバム。これをCD化するにあたって、ソロ・アルバムから全曲を収録したのが本作である。
ついにCD化。解散記念のロサンゼルス録音。耳うるさい人には、ヴァン・ダイク、ビル・ペイン、そしてロウエル・ジョージというゲストで、どうだ。さすがに曲はどれも一級品。バンドとしてのまとまりはもはやないが。個人的には思い出がいっぱいの1枚。
ブギでやっている「はいからはくち」など面白いテイクが入っているから、ファンはうれしいでしょう。ロックを日本の土壌に移しかえようとした努力と苦労が、よく透けてみえる。ヘタだけどいいんだよね。イラストは当然、矢吹申彦さん。
73年9月の解散コンサートで収録されたライヴ盤。11曲中7曲がはっぴいえんどの演奏で、(5)(6)は大瀧詠一とココナツ・バンク(伊藤銀次らのバンド)、(7)(8)は西岡恭蔵。鈴木慶一のピアノやシュガー・ベイブのコーラスも聴ける。未来の種子がここにあった。
99年、はっぴいえんどのメンバーだった松本隆のイベントで、松本・細野・鈴木の3氏が顔を揃え、大きな話題となったことも記憶に新しい。さて今回のリリースは、彼らの解散前後に発表された4枚をリマスタリングでお届けするもの。いずれ劣らぬ必聴盤。
日本のポップスを代表する作曲家、プロデューサーが他人に贈った仕事を集大成したCD。森進一(13)、小林旭(14)といった大ヒット曲ばかりか、山田邦子(10)、角川博(11)といった珍品も収録されてコレクターは必携。本人による解説はそのままポップスの歴史になる逸品だ。