音楽むすび | 制作・出演 : 小松未歩

音楽専門誌や女性誌などで強力に紹介され、そのセンシティヴで切ないサウンドにレスポンスの多い小松未歩。彼女が夏に放つシングルは、ちょっと元気になりたい時の爽やかなナンバー。

21世紀第1弾シングルは、北欧ポップスの香とノスタルジー漂う珠玉のラヴ・ソング。幸福・出会い・別れ・愛などをテーマに、聴き手の強い共感をよぶ何気ない日常の風景を描いている。

キャッチーなメロディに乗せられた、恋人との別れから前向きに立ち直ろうとする心の動きを綴った歌詞。「あなたがいるから」の大ヒットに続く最新シングルは、優しくて切ないうたになった。

力を抜いたミディアム・テンポの、柔らかいポップスが中心の作品。何気ない情景や感情を、繊細に表現した言葉遣いが知的だ。シングル曲(1)(9)はリアレンジ。(6)はトーンの低いサウンドと確信を突く詞が胸を苦しくさせる印象的な歌だ。声の伸びがいま一歩で残念。

コンスタントに紡ぎ出される良質なメロディ。独特の浮遊感はすぐに彼女のものだとわかる。第一声から唯一無比のワンダーランドにトリップさせてくれるが、色彩のトーンが毎回酷似しているのがちょっと。安心感というのがいつも誉め言葉だとは限らない。

日本テレビ系アニメ『名探偵コナン』の主題歌がヒットした女性シンガーのセカンド・アルバム。全曲の作詞／作曲だけでなくディレクションも自分自身で手掛けているだけに、彼女自身が作り出したの音楽への強い意志がみなぎる作品になっている。

自身のヒット曲と、WANDSやFIELD OF VIEWなどに提供した楽曲のセルフ・カヴァーで構成。どの楽曲も時代の流行に左右されないスタンダード性を持っている点が良い。聴いてて安心感を覚えるのも、心にスーッと入ってくる良質なメロディのおかげ!?