制作・出演 : 尾高忠明
N響の前身である日響の専任指揮者として活躍した尾高尚忠を記念してN響が制定した尾高賞。その受賞作から、三善晃の「響紋」のほか、西村朗や細川俊夫ら若い世代の作品を聴く。
ベートーヴェンの「第9」の練習用につくられたCD。オーケストラと独唱者によるカラオケのほか、各パート別の模範歌唱が収められている。尾高&東フィル、二期会合唱団による演奏。
依然としてブームが続く“癒し”にスポットを当てたコンピレーション・シリーズ2。カウンター・テナーの米良美一、白鳥英美子、らの甘美な歌声やクラシック、ポップスのアレンジなどを収録。
日本フィルの首席オーボエ奏者を務めた後、現在はソリストとして活躍する広田智之が古巣とともに録音したR.シュトラウスの協奏曲。曽根麻矢子らとのバッハやピアソラも楽しい。
ビートルズの曲を池辺晋一郎が“バロック風”にアレンジ。ネタ曲を下敷きにしたものが多く、けっこうこれが笑えるし、いろいろなお楽しみが詰まってる。楽しいだけに、これを“たまにはクラシック”として売る発売元は何考えてんだか。情けない。
粘着質の情念をぐうっとキープしていくのがニガテ(!?)な日本人にしてはよく健闘して、なかなかテンションの高い音楽を繰り広げている。コッテリとした響きの厚みには欠くが、その分、作品の悲観的な要素がシャープに浮かび上がる恰好になっている。
1938年ドイツ生まれの実力派チェリスト、ワルター・ノータスと尾高忠明指揮東フィル、両者の顔合わせによるドヴォルザークの2大名曲が1枚のCDで復活されたもの。いずれも全体に、抒情性の濃い表現でのびのびと歌っており、感興の豊かさが感じられる。
尾高が東フィルの常任指揮者に就任した翌年の録音。民俗的な色彩を必要以上に強調せず、オーソドックスな解釈に基づいて細部まで実にていねいに造型している点が好ましい。響きも非常に非常に充実しており、特に金管セクションの健闘ぶりが光る。