制作・出演 : 山下洋輔
センチメンタルセンチメンタル
各地のクラブに“乱入”しながら、ジャズの源流を辿る米国の旅を終え、終点のNYで録音されたソロ・ピアノ集。奔放で力強い即興、時にロマンティックな面さえ見せる情感、優美な歌心が、旅の収穫を伝える。一音でスウィングさせてしまう達人の力量に脱帽。
ラプソディ・イン・ブルーラプソディ・イン・ブルー
山下は何を演奏しても自分の音楽にしてしまう。このクラシック作品を聴いて、つくづくそう思った。とにかくパワーが凄い。穏やかな表現をしても、力の漲ったタッチが表現力を超えてしまう。そこが山下の魅力だ。彼にはショパンもバッハも関係ない。
Mood SwingsMood Swings
なにかと話題のジャズ・ヴォーカリスト、akikoのアルバムはDJ須永辰緒プロデュース。とはいえフロア対応というわけではない。テーマはずばり“不良ジャズ”だそう。ぴったり。そこはかとなく流れる場末感も効果的。蓮っ葉なジャケがまた、いいんだ。
音三昧1/小山彰太デュオ集音三昧1/小山彰太デュオ集
日本屈指のパワフル・ドラマー小山彰太が完成させたデュオ演奏の会心作。山下洋輔、林栄一などを迎え、曲ごとに違った組み合わせのデュオが聴ける。冒頭の坂田明とのモンゴル民謡は秀逸。
フラグメンツ 1999フラグメンツ 1999
景気のイイ(今のところ?)NYでモテている山下のNYトリオ、スタジオ録音の最新盤。酩酊っぽく弾いている(1)、ノクターン風の(4)がいい。あれ、(4)は焼酎のTVCMに使われているの? 聴いてなかった。元気のない日本の中年たちを元気づける一枚。