制作・出演 : 岡本知高
普段当たり前のように過ごしている日常、その中にある幸せの原風景、大きな意味での愛溢れる唄を岡本知高の優しさに満ちた歌声で届ける。 聴く人ひとりひとりが共感できる名曲ばかりを収録。人気ピアニスト清塚信也が全曲アレンジ&ピアノ演奏担当 <収録内容> 01. 春なのに *リード・トラック* 02. 木蘭の涙 03. いのちの歌 04. 糸 05. さくらの花よ、泣きなさい 06. 上を向いて歩こう *アカペラ* 07. もう一度ふたりで歌いたい 08. 一期一会 09. 花の首飾り 10.生きるものの歌 <ボーナス・トラック> 11.BOL?RO III (フジテレビ系フィギュアスケート番組テーマ曲) 岡本知高(ソプラニスタ)清塚信也(ピアノ、編曲)
日本を代表するソプラニスタ、岡本知高の話題のアルバム。新ヴァージョンの「ボレロ」、「タンホイザー」前奏曲に歌詞を付けたゴージャス版や注目必至の隠れた名曲「君のために歌おう」など、聴きどころ満載だ。
より力強く、包容力を増したヴォーカルに加え、どうやらロマンチストらしい彼の歌心が申し分なく出た一枚。新井満の「この街で」、美空ひばりの「一本の鉛筆」、直太朗の「花」ほか、ポップス系の選曲もぐっとくるものばかり、鷺巣詩郎による冒頭2曲をはじめ、アレンジも上質。歌の力を信じたい人に。★
『NEWS ZERO』テーマ・ソングとしても知られる福山雅治楽曲に、モンパチの名曲をカップリング。いずれ劣らぬ名旋律に、これだけ共感をのせて歌われてしまうと、もうカヴァーの鑑と言うしかない。多くのクラシック歌手、ピアノ弾き語り歌手たちの範となるだろう一作。
意外にも、初のベスト盤らしい。ソプラニスタという名称もすっかり行きわたって、この特異な声も日本人に馴染んだようだ。しかし、ファルセットやカウンター・テナーと違い、張りと輝きのある声は、朗々と歌うアリアやそれに類した歌が合っているみたい。
ユニバーサルの擁する名演奏家たちを一堂に揃えた、贅沢きわまりないコンピレーション・アルバム。クラシック音楽の礎を築いた、バロック音楽の名曲101曲を収録。ヒーリング・アルバムとしても楽しめる。
ソプラニスタという声質を、世に広く知らしめた岡本知高の3作目。岡本の声の魅力を存分に味わえるような、考え抜かれたオペラ・アリアと日本の歌とをバランスよく配置し、広い層に訴えかけるアルバムとなった。
専門的訓練を受けた日本人女性がかえって苦手としてしまう胸声区の豊かな響きが、日本語とベル・カントの奇跡的な融合をなし遂げた。ゆえに、日本語のトラックこそ絶品と言い切ってしまおう。宮崎駿プロデュースによる名曲(14)は、オリジナル歌唱を超えたと思う。
2004年4月4日大阪・ザ・シンフォニーホールでのソプラニスタ岡本知高のリサイタルのライヴ録音。女声のような高音と女声以上の豊潤さ。女声、男声、クラシック、ポップスの垣根を越えて、さまざまなレパートリーを、類希なる声で歌い上げている。
「私を泣かせてください」はヘンデル畢生のオペラ「リナルド」で歌われる名アリア。昼ドラ『牡丹と薔薇』の主題歌として主婦に涙を流させていると知ったら天国の楽聖も驚くだろう。岡本には男性的な風貌と豊かな声量を生かして、舞台でのさらなる活躍を期待したい。