制作・出演 : 林正樹
1960年代から日本のジャズシーンを盛り上げてきたドラマーによる、2010年発表の初のリーダー作品。エリントンの曲など、誰もが知る楽曲を素材としており、竹内直らフロント陣の活躍も聴き逃せない。
日本を代表するトランペッターの第5弾。日本のジャズの精鋭を集めた自身のビッグバンドで、タイトルどおり、大空を舞うような、ダイナミックで爽快なサウンドを楽しませる。天翔けるハイ・ノート・ヒッターと、耽美的な表情を併せ持つアンサンブルに驚嘆。
2年ぶりの2作目で、日本語をメインにした良質なジャズ・ヴォーカル作品。あたたかく、のびやかな声が楽曲のもつメッセージにぴったりな「翼」は飛翔感のある演奏も充実。「魅惑のワルツ」は夢見心地の雰囲気。オリジナルの「オーディナリー・デイズ」は透明感のある導入部とリズミカルな中間部の対比が面白く、快活なスキャットが見事。
発売元
日本コロムビア株式会社持ち前のポップで華のある作風から一転、一音一音を絞り出すかのようなブルージィなプレイ。最も尊敬するビリー・ホリデイへのトリビュート作品だが、自己を見つめ直したい気持ちが音に表われているような印象も。異色作にして、実はターニング・ポイントか。
日本を代表するトランペッターが、師と仰ぐメイナード・ファーガソンに捧げたトリビュート。従来のジャズ・ビッグバンドの枠を広げ、今日的なサウンドも注入、伝統に敬意を表しつつ、未来を展望する力強い作品に。夜空に響きわたるトランペットの音色は感動的だ。
自身初のソロ・アルバム。1、2曲目とも変拍子とは気づかないほど、情感に満ちたメロディがスッと体に浸み込んでくる。自身大ファンだというくるりのカヴァー「WORLD'S END SUPERNOVA」は、どこまでも儚い響きに。個人的なハイライトは、激しさと日本的情緒があふれる「イノシシとの決闘」。
コンピレーションをカルチャー創造の次元に高めた人気DJによるシリーズの第2弾。さまざまなジャンル・時代の音を素材に再構築。刺激的なアートの薫り高い、独特のムードを生み出した。ダークでスタイリッシュなサウンドがイマジネーションを掻き立てる。