制作・出演 : 沢知恵
谷川俊太郎・武満徹作の反戦歌の名作(1)が2003年に甦った。“戦争”が単なる言葉として日常に埋没しているなか、メッセージとしての“唄”がどのようにその心を伝播していくかを沢知恵の唄声は問いかけている。内向きの小市民的メッセージが氾濫する日本の現状に辛味を一滴。
歌に対して常に前向きに取り組んでいるヴォーカリスト、沢知恵の『いいうたいろいろ』シリーズ第4弾。前半は有名なクリスマス・キャロル、後半は黒人霊歌を中心としたゴスペルという構成。心に染み入る1枚。
ライヴの人、沢知恵の魅力を伝える97〜2002年に行なわれたライヴから選曲した2枚組。ピアノの弾き語りによる彼女の歌がもつ躍動するビート感は迫力だ。歌われる朝鮮民謡から金子みすヾ、モンゴル800、ビートルズ……それらが彼女の歌になっているのだ。
ライヴで聴いたら数段パワフルで、もっと説得力を感じてしまうだろうと想像させる沢知恵。ピアノの弾き語りで歌われるバラード曲「小さな恋のうた」をはじめとする歌が、表情豊かなヴォーカルにより輝いていく。いつもながら歌の意図が直接伝わる歌唱だ。
その歌唱力と表現力で、ジャンルを超えて幅広く活動する沢のライフ・ワークともいえる本作では、日本の童謡・唱歌を歌う。老若男女誰でも口ずさめる日本の心のうた全13曲を収録。
ブームを巻き起こしている童謡詩人の詩を、ピアノの弾き語りで聴かせてくれるアルバム。メロディの美しさを堪能できると同時に、日本語ならではの言葉の素晴らしさを改めて実感することができる。
日本人として初めて韓国政府の許可を得た、ソウルでの沢知恵のピアノ弾き語りを収録したライヴ盤。熱狂の渦に包まれた会場の臨場感が熱く伝わってくる、歴史的にも大きな意味を持つ1枚だ。
94年から95年にかけて東京吉祥寺のライヴ・ハウス“マンダラ2”で実験的に行なわれたライヴの復刻盤。これぞライヴ・アーティストの原点といえる1枚だ。幻のデビュー・シングルも収録。
ジョージ・デュークのプロデュースでデビューを飾ったオリジナリティある歌声が魅力のシンガー・ソングライターの最新作。これが7作目(かな?)となる今作にはニーナ・シモンのカヴァーも収録。