制作・出演 : 真行寺恵里
脈脈
約7年半ぶりとなる4枚目のアルバム。まさに復活作と言っていいだろう。かつての作風とは異なるものの、現在の彼女ならではの音世界が細やかに歌われている。ありのままの自分を素直に表現したと思しき内面的な力強さとリラックスした雰囲気がいい。
僕じゃなきゃ僕じゃなきゃ
過去にハード・ロック要素を主体とした曲を歌ってきたが、ひさびさのマキシでは幅広い層へアピールすべく、アコギのストロークを使った聴きやすい曲で勝負。カップリング曲はファンキーに決める。それでも歌のパンチ力は健在。自分らしさを見せつける。
モンキー・オン・マイ・バックモンキー・オン・マイ・バック
若手ガール・ロッカーの新作。ハード・ロック/モダン・ヘヴィ的趣味が出まくりの楽曲が強烈なインパクトを放つなか、音圧と高音の伸びに頼らないしっとり系のナンバーでの丁寧な歌唱が光る。キャラクター性設定の面で若干の迷いを感じるのも事実だが。
絶体絶命絶体絶命
98年5月にデビューしたシンガー・ソングライターの4枚目のマキシ・シングル。近頃めずらしいバリバリのロック・タイプで、ハイ・トーン・ヴォイスとノイジィなギターの絡みがセクシーだ。弛緩させる音楽が多いなか、スリリングな音作りが新鮮だ。
Good Luck to YouGood Luck to You
80年代アメリカン・ハード路線を突き進む女性ロッカーのマキシ・シングル。キーボード主体のアレンジが時折鬱陶しく、ロック色を薄める結果になっている気がするが、横関敦のギター・プレイは聴きモノ。「カタヲモイ」が新路線への布石か?
Hard VoltageHard Voltage
おっ、相川七瀬か? と思ったら、(1)(2)にはカーマイン・アピスやトニー・フランクリンが。なんだプチ田村直美だったのね。ほとんどの曲は自作。眠らない街で夢が現実におしつぶされそうになっても本気で行けばベイビー、イッツオーライ! と思える人向け。
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