制作・出演 : 秋田慎治
イスタデイアンドイエスタデイズイスタデイアンドイエスタデイズ
抜群の歌唱力を誇るティファニーのアルバム。これだけの才能があれば世界に出ても評判を呼ぶに違いない。国内発売だけで終わらせてほしくない。アニタ・オデイも録音したメドレーの「イエスタデイ〜イエスタデイズ」からラストのソウル・ナンバーまで、とにかく見事な出来映えだ。
FEEL LIKE MAKING LOVEFEEL LIKE MAKING LOVE
当世風もオールド・ファッションドも自家薬籠中と思わせる、しなやかな歌唱力の持ち主。「愛のためいき」のソフト・ムードから一転、4?6曲目あたりからアンニュイなムードでぐっと迫ってくる。ライヴの空気感を見事に醸しだすバックも絶品。正統派ヴォーカル・ファンに強くお勧め。★
アメージング・グレースアメージング・グレース
曲に合わせて5人のピアニストを起用した2008年8月録音の3作目。「五木の子守唄?サマータイム」は小曽根真のクリアな音色によって深みのある声が際立つ。詩情あふれる秋田慎治の演奏とロマンティックな表情のヴォーカルが合う「ムーン・リヴァー」もいい。中島弘恵の軽やかなタッチが生きる「アイ・ソウト・アバウト・ユー」ではいかにも気持ちよさそうに歌っている。
ベター・ザン・エニシングベター・ザン・エニシング
ほんわかした伸びのある声。ほとんどがスタンダードやボサ・ノヴァの名曲で構成されたデビュー・アルバムから感じるのは、彼女の名前どおりの“昼”。それも午後の気だるさだ。ドラムの音を極力抑えギターとピアノ主体のバックでじっくり聴かせてくれる。
モーメンツ・イン・ライフモーメンツ・イン・ライフ
TKYの秋田慎治によるソロ・デビュー盤は、2003年から活動しているピアノ・トリオを軸に置いたもの。(1)の透明感にあふれた広がりのある音使い、映画のサウンドトラックのような感触の(10)は、さながらパット・メセニーやライル・メイズあたりを連想させる。