制作・出演 : 竹内電気
タイトルどおり冬をテーマにしたコンセプト・アルバム。ただしオリジナル新曲は1曲のみで、他はカズンや槙原敬之のカヴァー、既発曲のリアレンジなどで構成。熱さとともにというより人肌の温かさで聴かせるポップさは、このバンドの魅力。本作ではそこがクローズ・アップされている。
ロング・ヘアのギタリストが異彩を放つ愛知県出身の5人組、竹内電気のサード・アルバム。彼らの音楽には“パワー・ポップ”なんて言葉がよく似合う。メンバーのフェイヴァリッツにシュガーベイブやユニコーンの名前が出るのも納得。聴き進むほどにポップな旨味が増す佳作。
5人組バンドのシングルは、シンプルなギターのリフとタイトなドラムが印象的なメロウ・ポップなサウンド。非常に爽やかな高揚感があり、エッジの利いた楽曲ながら優しく平和な世界が広がっている。キャッチには“草食系男子のラブ・ソング!?”とあるが、なるほどそのとおり。とてもかわいらしい。
愛知県在住のセンチメンタル・ポップ・ロック5人組による2作目。内気な男心が人懐っこいポップ感に息づく佳曲揃いで、照れ臭いながらも憎めない喜怒哀楽の発露が、琴線を優しくくすぐる。今作にグッとこないなんて。よっぽど勝ち続きの人生だったんだろうな!
若干24歳ながら妙に落ち着いたヴォーカルと、衝動的というより練り上げたという感じのバンド・サウンドに不思議な熟練っぽさが漂い惹きつけられる。「sex sexy」のギター・プレイはグルーヴ感満点で痺れる。メンバー5人が絵で登場する漫画を掲載した歌詞本も遊び心満載のシングル。
愛知で活動するポップ・バンドのメジャー・デビュー・アルバム。80年代の日本のポップスからの影響を強く受けたスタイルで、心地いいアレンジとメロディ・ラインが特徴。随所にボサ・ノヴァ要素もちりばめる。ちなみにバンド名は、リーダーの実家に由来している。