制作・出演 : 関孝弘
全音ピアノピースによるピアノ名曲集 9 ラ・カンパネ全音ピアノピースによるピアノ名曲集 9 ラ・カンパネ
全音楽譜出版社のピアノピースから、少し難易度の高い第9巻と第10巻を関孝弘の演奏で聴く。ほとんどが誰もが聞き覚えのある名曲なので、学習用だけでなく、観賞用としても楽しめる。
ニーノ・ロータ ピアノ作品集ニーノ・ロータ ピアノ作品集
マフィアの音楽か、と思いきやニーノ・ロータのクラシカルなピアノ作品を集めた興味深いアルバムである。ロータ自身はクラシックが本職と述べたというが、なるほどここにはアカデミックな「変奏曲とフーガ」まである。リリカルな作品が多く、関孝弘の美しいタッチが映える。
イタリアの小さな物語イタリアの小さな物語
ヴェルディ、プッチーニ、マスカーニ、ドニゼッティらのイタリア・オペラの巨匠たちがこんなにチャーミングなピアノ曲を残していたとは! 『ボエーム』の「ムゼッタのワルツ」の原曲がピアノ小品だったとは! とにかく楽しい1枚。BGMにも使える。
レスピーギ:ピアノ曲集レスピーギ:ピアノ曲集
チマローザ、ガルッピに続く、世界初録音の珍しいレパートリーだ。演奏者の関孝弘は、イタリアを中心に演奏活動を行ない、“ザンポーニ国際音楽コンクール”1位など高い評価を受けるピアニスト。
知られざるショパン知られざるショパン
遺作が30曲。イタリアで活躍してきた中堅の関孝弘が、音楽の様式美、民族的な情感、哀愁、歌心を巧みに捉えた演奏を披露している。真面目な研究の成果が音楽に無理なく反映し、非常に好ましい仕上がりだ。嬰ハ短調の例のノクターンで締め括る構成も粋。
ガルッピ:ピアノ・ソナタ集ガルッピ:ピアノ・ソナタ集
ガルッピは18世紀ヴェネツィアの作曲家。明晰で表情豊か、とてもよく“歌う”音楽である。関は2枚組の1枚をスタインウェイで、もう1枚をベーゼンドルファーで弾いていて、その音色の違いと音楽のあり方との関係を聴くのも興味深い。★
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