制作・出演 : 露崎春女
迷彩柄づくしの仕様に、彼女のイメージが変わりそう。そしてリミックス陣のゴーカさにまたまたビックリ。福富幸宏のハウスに始まり、ディスコ、ジャズ、ブレイクビーツと多彩な音に変身している。新曲も2曲あり、のファンにマストの一枚。
派手な宣伝も戦略もなく、歌の力だけでブレイクした彼女の初ベスト。その後のジャパニーズR&Bシンガーのディープなアプローチとは異なり、適度にチープで、やっぱり歌謡曲で、クセがないのが彼女の持ち味。サラッとしすぎてる気もするが。
最新オリジナル・アルバム。相変わらずうまい。安心して気持ちよく身をゆだねて聴ける。音楽性もソウルというひと言で語れるわかりやすいもので、まったく聴き手にとって難しいものは何もない。ただ歌う側としては難しい曲が並ぶ。カラオケ挑戦は大変そう。
97年のツアーのライヴ盤。ソウル〜フュージョンをベースとした彼女の音楽性が、ライヴの場を得てのびのびと発揮された。即興的なフレーズのヴォーカルに力がこもり、声がよく伸びる。塩谷哲を迎えた「One Day」のスタジオ・ヴァージョンも収録。
バラードをじっくりと歌うラヴァー・ソウル感覚のヴォーカルが高い評価を得ている露崎春女のシングル・ヒット曲(6)を含む97年のアルバム。今どき珍しい“けなげな女のコ”の心情を歌っていながら、勢いで押し切るヴォーカルがべとつく感覚を吹き飛ばしてしまう。
全曲英語で熱唱。もともと英語詞のソウルフルなナンバーを歌い、高い評価を得たシンガーだけに、これが彼女のスタイルを一番明瞭に伝えられる手段と言えようか。ノリの良いソウル・ミュージックが詰まってます。
ニューヨーク録音の2ndアルバム。ブラック・ミュージカル『ママ・アイ・ウォント・トゥ・シング』を観て歌手を志しただけに、ソウルからヒップホップまでを自然な感じで自分のものにしている。全曲英語詞で、ソウルこぶしを利かせたヴォーカルは見事。
その類い稀なヴォーカルで、日本のR&B界に新風を吹き込んだデビュー作から同時にシングル・カットされた2タイトルの、これは英語ヴァージョン。コーヒーのCMでおなじみの(2)はアルバムだと佐藤竹善とのデュエットだったが、今作はトレー・ロレンツがお相手。
マライアに触発されて毎日8時間も歌っていたそうで、大胆なフェイクもさらりとやってのけるソウルフルなヴォーカルに大器の予感? (3)は中西圭三が曲を提供、(4)は彼女がコーラスで参加しているシング・ライク・トーキングの佐藤竹善とのデュエット。