制作・出演 : DEEN
コンセプト・シングル、“DEEN Classics”シリーズの完結編。ゲストに押尾コータローを迎え、“Blue”をテーマ・カラーにした、清涼感あふれるアコースティック・サウンドを紡いでいる。
形は4曲入りシングルだが、イントロや曲順などに凝った“Classicsシリーズ”の第3弾。毎回季節感あふれるテーマを据えているが、今回は春〜初夏にかけて移ろう思いを、アコースティック感覚のミディアム〜スロー・ナンバーに託している。手堅い作りだ。
2007年3月の“オーボエ演奏終了”を目前に控えた、ラスト・レコーディング作。といっても作風に深刻さはなく、あくまで現代の自然体を貫いたソフトな構えだが、音のほうはさすがに清冽な境地を感じさせてやまない。自作曲(1)(10)では、思わず聴き手の呼吸も深まる。★
1993年に「このまま君だけを奪い去りたい」でデビューしたDEENの、12周年記念特別ベスト。ファン投票で選ばれた楽曲をすべて新録音した豪華盤で、「素顔で笑っていたい」以来10年ぶりとなる織田哲郎書き下ろし曲やカヴァー曲なども収録。
新たな理想郷を追求したDEENのロス・レコーディングを含むオリジナル・アルバム。起伏に富んだメロディ・ラインとダイナミックなビート、ラテン・フレイヴァーを取り入れた楽曲を中心によりポップな世界を展開。池森のしなやかで説得力あふれるヴォーカルも絶好調。
先行シングル「見上げてごらん夜の星」を含む初のカヴァー・アルバム(2曲オリジナル)。各曲ごとにヴァイオリンのダイアナ湯川、オカリナの宗次郎、アルパの上松美香などを迎え、コラボレーションによる変化に富んだ質の高い演奏が楽しめる。
デビュー曲「このまま君だけを奪い去りたい」やミリオン・ヒット「瞳そらさないで」など、レーベルを超えて収録したバラード・ベスト。ぬくもりを感じる歌声が、心を癒してくれる1枚。
1曲1曲細部まで丁寧に作り込んだ作品だ。聴き手の心地よいツボを刺激する歌メロや楽曲進行、胸を痛痒くさせる詞の世界。安心して楽しめる一枚でありつつも、どこか優等生的なロックになってしまっているところが残念だ。全体的な曲の質の高さはさすがです。
未発表曲の(15)を含む、これまでの全シングルを収録したベスト盤。若干バラード、ミディアムが多いかなと思うが、アップもあり、多彩な内容。そしてそのいずれにも通底するのは、メロディアスで少し甘酸っぱい切なさがあること。そこが持ち味なんだろう。
キャッチーなメロディは、なんとなく懐かしさを感じさせるあたたかさがありつつ、矛盾するようだが爽やかさもあったりして。太陽の輝く中に、そよ風が吹いている感じとでもいおうか。歌われていることもストレートでわかりやすく、健康的だ。