音楽むすび | 制作・出演 : GabrielaIjac

ヴッパータールでのライヴ録音。テンポや音量を大胆に操り、表情を万華鏡のように千変万化させた振幅の大きなマーラーだ。たとえばアダージェットでも消滅寸前のところまで音楽を絞り込んでゆく。こうした過剰気味なやり方を恣意的と感じるか、前向きに受け止めるかーー評価が分かれそうな注目盤。

2007年の初来日直前のライヴ録音で、来日時の演奏と相俟って上岡敏之への注目度が一気に上がった。演奏はオーソドックスでストレート、推進力にあふれた爽快なチャイコフスキーを聴かせている。

2007年の来日直前のライヴ録音で、来日記念盤として発売されたものの再発盤。90分余もかけた超スロー・テンポのブルックナーで、賛否両論の大きな反響を呼んだ。聴き進むうちに説得力を増す快演である。