制作・出演 : THESTARCLUB
オリジナル・メンバーはヴォーカルのヒカゲしかいないが、結成20周年を迎えるスタークラブのニュー・アルバム『魂のないアルバム』からのシングル・カットで、(1)はシングル・ミックスを収録。サウンドはポップだけれど、ヒカゲのパンク魂は不滅である。
ヒカゲ率いるスタークラブが、徳間ジャパン在籍時にリリースした2枚のアルバムを完全収録。さらに[1](14)(15)、[2](14)(15)をCD初収録と、コアなパンクスはもちろん、入門にも最適な1枚。ヒカゲのダミ声の若さに時の流れを感じる。
日本のパンク・バンドの代表格である彼らの通算14作目。パンクのスタイルだけを借用して時代の徒花となったバンドが多かった中、彼らの活動は尊敬に値する。メロディアスでタイト、疾走感あふれる中に、ジャンルを越えた潔さを感じ取れる。★
不屈のパンク・バンド、スタークラブによる、ストレートに社会へのオブジェクションを唄う13曲入りアルバム。“キープ・オン・ゴーイン”こそが彼らのパワーの源、メロコアを寄せつけないリアルタイム・パンクスとしてのプライドが感じられるサウンドだ。
日本のメジャー・シーンで活躍する数少ないパンク・バンド、スタークラブのベスト盤。ライヴで演奏されることの多い、86年〜90年の曲をデジタル・リマスター。(2)はプロモーショナル・ヴァージョン。貧乏なパンクスにはありがたい¥2,200のロー・プライス。
この時期、メジャー唯一のパンク・バンドとなっていたスタークラブ。ギターとドラムのメンバー・チェンジを経て、2年ぶりにリリースした本作は前作以上に歌を前面に出した仕上がりで、バラードも多い。ヴォーカルはノイズの一部と解釈していたヒカゲが、なぜ?
11作目。(1)(15)がミニストリー風だったり、ドラマチックな曲もあったりするけど、基本的にはスタークラブ節だ。厚みのある音作りと全体の構成はさすがだが、音楽自体が深層にまで訴えかけてこないし、歌詞と歌い方(写真の表情も)がわざとらしい。
元祖日本パンクの大御所スタークラブの10th。のっけから爆裂するパンクサウンド。ミディアムテンポに風刺的歌詞のきいた(4)を聴いて「カミソリ Baby」を思い出した私は古い? 全曲手抜きなしの王道パンクロック…ここまで極めれば頭が下がります。
86年から91年までの5枚のアルバムから、メンバー自身によりセレクトされたベスト盤。オリジナルがしょぼかったためか(1)(2)が新録、(14)がリミックスされている。生涯「パンク」という姿勢が(13)に示されている不変のサウンドをたっぷりと聞かせてくれる。
15年近くコンスタントに活動を続けるのは半端じゃない。サウンドも基本的にパンクでR&R。ますますスピーディー、ハード、ヘヴィになっている。サウンドの充実は素晴らしいのだが、全体が任侠のセンスに紙一重になりつつあるのが日本的で心配である。
嘘というアリ一匹見逃さない、そんなパンクの苛酷さや誠実さを、返す刀で自らを切りつけながらも歌にするザ・スター・クラブ。その目の醒めるようなスピード感と一体感はキャリアの勝利。ある種、世相史のような要素も持ち合わせている。