制作・出演 : tobaccojuice
自身のレーベルの設立第1弾となるアルバム。だからなのか、これまでよりも明るくアッパーな曲が増えた。ポジティヴな言葉をパワフルなヴォーカルで歌い、シンプルなバンド・サウンドでたたみかけ、全9曲を一気に聴かせている。ひとつ吹っ切れたような痛快なアルバムだ。
さまざまなルーツ・ミュージックを吸収し作品に昇華させてきた彼らが、スタンダード曲に独自の解釈を施して提示した異色作。すべての曲に、ヴォーカル・松本敏将の印象的なオリジナル詩が付けられている。元フィッシュマンズの柏原護による多彩で間を活かした音作りも◎。
99年に東京で結成されたバンドで、オリジナル・フル・アルバムとしては3枚目に数えられる作品。ジャズ、ファンク、ソウル、レゲエをブレンドしたロック・サウンドと甘いヴォーカルで、日常的な物語がていねいに描かれている。東京・下北沢が似合う一枚。
2006年12月にリリースされた『ハッピー バースデー』をニュー・ミックスし、ライヴ・ヴァージョンを4曲を加えてリニューアル発売。テーマは“今の気分”を大切にしたミックス。1年の経過によって、同じ音源でも気分で音が変化するのは興味深い。
セカンド・アルバム。ファンク・ロック的なダイナミックな演奏からカントリー〜ブルース風、打ち込み入りまでサウンドが幅広くなり、曲の粒も揃って、ほど良くしゃがれた声のヴォーカルもより生かされている。濃厚なソウルと聴きやすさがいい塩梅で両立した傑作。★
ドラムとギターとヴォーカルの三人組。少し渋めのヴォーカルがブルージィだったりもするが、メイン・ナンバーの「トライアングル」は子供の声がフィーチャーされていたりもして、爽やか。ちょっとドキッとするバンド名だが、歌っていることは健康的。
99年に結成された、2003年に現メンバーとなった3人組の『青い鳥』に続く、1stフル・アルバム。ソウルフルでシンプルだが力強い歌と、耳に残るサウンドが聴ける。派手さはないが、染みる楽曲が勢ぞろい。
ヴォーカル、ギター、ドラムの3人組(ベースはサポート)、tabaccojuiceのメジャー・デビュー・アルバム。プロデュースはシアターブルックの佐藤タイジ。スピリットとしてのブルースを感じさせるちょっとやさぐれた青春ロック。(4)のギターなど、演奏もいい。
髭、アナログフィッシュ、tobaccojuiceによる、2曲ずつ収録したトリプル・スプリット盤。3組によるセッションはまったくないのに、夢⇔現実を浮遊しているような聴き心地を一貫しているのがお見事! 奥田民生+ウルフルズ+斉藤和義にも劣らぬほどの安定感も◎。