ジャンル : J-POP > フォーク・ニューミュージック
壮大なイメージにみちた(1)で幕を開けるさだまさしの歌の世界。どの歌もそれぞれの時代にヒットしたものばかりで、一瞬にして当時の思い出がよみがえってくるのはやはり彼の歌の力のせいだろう。また(5)の後に(6)を入れたのは彼のユーモア・センス!?
76年発表の高田渡にとって異色の米国西海岸録音作品。細野晴臣や山岸潤史、フレット・タケット、ヴァン・ダイク・パークスら参加ミュージシャンが豪華。当時は仲間内セッションといった感じで、永山則夫の詩を歌うなど70年代の空気が横溢した作りである。
高田の歌を聴くといつもほっとさせられる。それはほのぼのとした彼の個性によるものだろう。平井堅の大ヒット(1)では、高田がカントリー風のアレンジと子供たちのコーラスを巧みに重ね合わせる。テックス・メックスの響きもあるサウンドは実に屈託がない。
西岡の歌にはノスタルジックな響きと素朴な明るさがある。そしてどこか物悲しい。その魅力が1枚のアルバムに凝縮された。幻のグループ、鈴木茂とハックルバックの参加も興味深い。無邪気な夢が儚い人生と重なる。そんな歌詞の数々がいまも新鮮に響く。★
デビュー30周年の記念アルバム。これまでの音楽生活で誕生した“ラブ・ソング”、それも極上の12編を厳選して再収録。初恋、そして恋愛、さらに深く愛する人の営みを真摯な視点で描いた、さだの歌世界の真骨頂。誰にもこんな気持ちに心当たりがあるもの。
“フォークル”から“ミカ・バンド”までマルチな才能を発揮する加藤和彦のベスト盤。大成建設「あの素晴らしい〜」やパナホーム「家を〜」など、TV-CMの代表曲から隠れた名曲までを網羅。
坂崎幸之助が加わった第3期フォークルが、年末恒例の「第九」を唄うという企画。もちろん、フォークルらしい真っ当なシャレ(?)がいっぱいのできあがり。(2)はヨハン・シュトラウスの「ラデツキー行進曲」が原曲。遊びは真面目にやらなければいけないというお手本です。
ゲームの世界に登場するアーティスト、セラニポージのセカンド・アルバム。福富幸宏プロデュース、グルーヴィジョンズのユキちゃんをヴォーカルに、カラフルでキュートなポップソングを全面展開。キャピキャピのピチカート・ファイヴといった趣の(3)が最高。
75年11月に大ヒットし、その後も日本のフォークを代表する名曲として愛されてきた「なごり雪」の2002年ヴァージョン。イルカの情感豊かなヴォーカルと松任谷正隆の粉雪が舞うような繊細なニュー・アレンジでよりウェットな仕上がりに。韓国語ヴァージョンも収録。
「学生街の喫茶店」などのヒット曲はもちろん、ソフト・ロック的ハーモニーも人気のGAROのアンソロジー・ベスト。幻の未発表曲「春のボート」が奇跡の初CD化されたほか、ソロ作品も収録。
山木康世、細坪基佳それぞれのソロ・シングルを含む、ふきのとうの全シングルAB面完全コレクションの第2弾。洗練されながらも、温かなハートと清々しさは不変の後期作品群をたっぷりと。