ジャンル : J-POP > フォーク・ニューミュージック
新しい「乾杯」との呼び声も高いヒット曲(10)をフィーチャーしたフル・アルバム。いつもながらの気迫に加え、ヒップホップ風の(2)、なぜかレゲエの(3)など、楽曲のバラエティも豊か。また、(10)や(5)など初期の瑞々しいメロディを思い出させる曲が多いのも魅力。
アルバム『Keep On Fighting』からの先行シングル。ア・カペラ・グループのINSPiがコーラスに参加したバラードで、スケール感あふれる仕上がり。曲全体に流れるポジティヴな雰囲気が感動を誘う。カップリングはINSPiによるア・カペラ・ヴァージョン。
さだワールドの集大成盤とも言えるアルバムで、(10)(11)(12)はライヴ音源。(1)はひょんなことから“有名”になったが、彼は淡々と唄うことでここに取り上げられた暗く重い世界により深みを与えている。書く作業と唄うことのどちらにも、表現者としての研ぎ澄まされた業を感じる。
ソロとしてのセカンド。奥田民生ら多彩なゲストを迎え、ジャム・セッション風のラフで骨太なロックンロールがほとんどで、本人も肩肘張らずナチュラルに歌っている。歌詞の題材や言葉遣いは、ひと頃の忌野清志郎に近づいているよう思えるが。
4年ぶりのオリジナル・アルバムは、しなやかな感性を伴った優れた歌詞に素直なメロディが付けられた10曲を収録。若い頃の恋に落ちたトキメキ感やしみじみ人生を振り返るなど普遍的な歌が多く、カントリー風の伸びやかなサウンドをバックに若々しい歌声が響く。
卒業や入学、転勤などの別れや出会い、再会といった春のイベントにぴったりはまる楽曲ばかりを収録したベスト・コンピレーション。“故郷”“家族”“帰郷”などをテーマにした泣ける歌詞がいい。
80年代、斉藤由貴や稲垣潤一などのコンポーザーとして、あるいはソロ・シンガーとして人気を集めた崎谷健次郎のベスト。デビュー時から一貫した独自のノーブルなAOR世界が堪能できます。現在、40歳。新録音の「Tomorrow」でも、そのノーブルさは不変。グレートです。
フォークな選曲の中、庄野真代や斉藤哲夫が唐突なのは何故? と思ったら、ユイ音楽工房30周年記念盤でした。30代後半から40代にとっては耳懐かしく、20代くらいにはメロウすぎるかも知れない曲たち。イルカやかぐや姫もいいけど、この時代はやっぱり拓郎だな。
74年に5年間の活動を終えた、魅力的なコーラス・ワークを聴かせたグループ、赤い鳥の12枚組BOXのコンプリート・コレクション。ここからハイ・ファイ・セットと紙ふうせん、ハミング・バードという3グループを生んだ赤い鳥の全貌がみえてくる。プロデューサー村井邦彦の指向と思えるバカラック・タイプのポップなアレンジが当時ほかのグループと一線を画した。その一方「竹田の子守唄」に代表される掘り起こし曲やフォーク・ソングなどを聴くと赤い鳥の凄さが分かる。ライヴ音源やレア・トラックなどまで収録。