ジャンル : J-POP > フォーク・ニューミュージック
谷山浩子独特のファンタジックな世界は今までと変わることないが、今作はそこにいつになく人への慈しみ、慈愛のようなものを感じる。子供はすべて宇宙のもの。ひとりぼっちじゃない。そんなメッセージが感じられ、精神的に深みのある作品だ。★
デビュー30周年を記念したプライス・ダウン・リイシュー第3弾。タイトル通り彼自身が抱き続けた“夢”をさまざまな形で凝縮した1枚。今回書き下ろしアルバム解説も封入。オリジナルは2002年発表。
20世紀のラスト・アルバムとなった作品が、低価格で再発売。5曲のストリングス・パートをアビィロード・スタジオで録音。今はなき日本の風景への憧憬を美しく綴ったメッセージ性の強い作品だ。
(1)は告井延隆のレゲエ風アレンジが見事にハマって“沖縄”のダイナミズムが伝わる仕上がり。(3)はアフリカの風がそこはかとなく吹く空間の広がりを感じる。“自然”が人為的な国境なるものとは無縁の存在であると実感。(4)はTV-CMのナンバーのウチナー・ヴァージョン。
4枚組全68曲収録の全集もの。大瀧詠一、南佳孝、YMO、佐野元春などポップス〜ロック寄りの選曲で、お馴染みの曲ばかり。DISC-4の中盤がちょっと珍しいかな。通して聴いていると、もっと聴きたくなるアーティストが多くて、やっぱり個人アルバムに手が伸びてしまう。
フォーク・ソングに通じるやわらかな手触りを持ちながら、ギリギリの緊張感を孕んだロック・ミュージックを奏でる当代きってのメロディ・メイカーが作り上げたセカンド・アルバム。打ち込みやループを多用したサウンドが、彼の本質をより浮き彫りにしているのが面白い。★
30年前に唄った(8)から最近のヒット曲(1)まで全12曲、加藤登紀子の内なる“沖縄”を1枚にまとめた。彼女の年代の“沖縄感”にはこの世代特有のものがあるが、それを前面に出すような野暮はしない。乾いた歌声の裏に秘められた“情”に彼女の沖縄に対する想いを感じる。