ジャンル : J-POP > フォーク・ニューミュージック
しっかりと歌謡曲ラインをつかんでいるデュエット曲「哀愁物語」は買いです。優しさを歌謡でなにげなく聞かせてしまえるヴォーカリスト、それが村下孝蔵なのです。あるひとには優し過ぎると感じられるかもしれないものの、ちょいと悲しい恋物語ですから。
夏に村下孝蔵とは意外な提案だが、リミックスによるこのベスト・アルバムはなぜか清々しい気分にさせる情感が漂っている。フォーク・ソングといった印象の強い村下が、ここではサウンドのアクセントをポップ感覚寄りにしているので氷柱を見る思い。
73年4月の第5回ポプコン入賞、同年デビューした岩手県出身のフォーク3人組。作品のほとんどが天野滋によるもの。これといって派手なヒット曲はなかったものの、年間100本近くのコンサートを続け、好セールスのアルバムを続出した。これは初CD化の4作目。
75年に発表された、NSPの5thアルバム。当時の流行語で言えば“等身大”の世界を叙情たっぷりに歌っている。飾り気のなさが彼らの魅力であり、同時に物足りなさでもある。とはいえ雰囲気を変えることもなく、自分たちのサウンドを守り続けたグループだった。
天野滋、中村貴之、平賀和人のNSPが77年3月に発表した彼らにとって8枚目のアルバム。アコースティック・ギターを中心にしたサウンドは、あたたかく、ほんのりとした雰囲気を作り出し、彼らの人柄までが伝わってくる。
天野滋、中村貴之、平賀和人によるNSPが77年に発表したアルバムの初CD化。かつて彼らを叙情派フォークと呼んだのは正解だった。残酷な若さを持て余していた70年代ならではの優しさがいっぱいで、想い出したくない傷をフッと思い出させる歌ばかりだ。
さびしいね愛、悲しいね青春ルルル〜。なんか暗いぞNSP。79年リリースの12枚目のアルバムです。曲がマイナーということもありますが、天野滋の歌詞が湿っております。青春カワイそブリッ子フォーク。この時期にこの芸風を貫き通してたのは偉いぞ。
徹頭徹尾「コッキー・ポップ」な13作目、80年発表のアルバムの廉価復刻盤。中味はもちろん、揺れ動く心を描く叙情派フォークだ。彼らの曲とともに青春を過ごしたヒトは、恥ずかしさと甘い思いを胸に、そっとこのアルバムをレジに差し出すことでしょう。