ジャンル : クラシック > 室内楽曲
アルバン・ベルクSQの数ある名盤のうちのひとつ。ハイドンは弦楽四重奏という形式を高度に確立し、大きな影響を与えた。そのハイドンの傑作3曲を、寸分の隙もない演奏で、豊かな歌ごころを聴かせている。
アルバン・ベルクSQが、ヴィオラの名手ヴォルフを迎えて録音した、モーツァルトの対照的な弦楽五重奏曲2曲。快活なハ長調と悲劇的な冒頭の主題が有名なト短調を、ABQの求心力のある名演で聴くことができる。
ヨーヨー・マがエマニュエル・アックス、パメラ・フランクら気心のしれた仲間たちと演奏したシューベルトのピアノ五重奏曲「ます」。第4楽章の変奏曲のテーマが歌曲「ます」のメロディを使用しているため「ます」という副題がついていますが、希望と幸福にみちた明るい曲調の名作です。カップリングには、こちらも名曲「アルペジオーネ・ソナタ」を収録。美しくも哀しいメロディをヨーヨー・マとアックスが磨き上げられた美音と切れ味のいい表現を生かし、見事な演奏を聴かせます。ボーナストラックとしてピアノ五重奏曲「ます」の由来ともなった歌曲「ます」を、ソプラノの名花バーバラ・ボニーによる演奏で収録。まさしくこのアルバムに花を添えています。ヨーヨー・マと仲間たちによる楽しいリビングルーム・コンサート・アルバムです。
モーツァルトのフルート四重奏曲は、音楽の神童とフルートの天才の交歓に絶好の音楽といえます。ランパルにとって4度目のこの録音では、スターン、アッカルド、ロストロポーヴィチという、ランパルに劣らぬ天才肌の弦楽器の名手たちの共演を得て、モーツァルトの至福の楽興の時が生み出されています。まさしく極めつけの名演です。
ブダペストSQの代表的録音のひとつであると同時に、いまだにブラームスの室内楽作品の代表的録音としても評価されている一枚。特にオッペンハイム、トランプラー、ゼルキンらと共演した五重奏曲は絶品だ。
チェロ4台で聴く映画音楽の名旋律。中高域のまろやかで人懐こい響きが、そういえば、と何やらノスタルジックで柔らかな気分に引き込む。編曲も演奏もワザを弄さず透明に惻々とメロディをめぐって情感漂わせる。音色をさりげなく活かしたモリコーネが美しい。
サクソフォン・カルテット、トルヴェール・カルテットの彦坂と新井によるデュオ・アルバム。サクソフォンをやってる人にはたまらないアルバムだが、そうでない人にも、ちょっと聴いてみてほしい。馴染みのない曲が多いけれど、力強くも美しいアンサンブルを体験してほしい。
アファナシエフがやはり際立つ。モーツァルトでは音色を研ぎ澄まし、表現も“人間臭い”。ほのぼのとした温もりが感じられる意外性のある演奏だ。モーツァルトの三重奏はヴィオラの代わりにクラリネットを使用。別曲に聴こえてくるような面白さがある。
制作・出演
オスカー・ローテンシュタイナー / カール・ズスケ / ゲルハルト・ボッセ / ゲヴァントハウス四重奏団 / ジークフリート・ボリース / フリッツ・ヘントシュケ / ベルリン・フィル・メンバー / モーツァルト発売元
日本コロムビア株式会社最高の音で楽しむために!
グリミネッリの音は生地イタリアの空を思わせるように明るく暖かく、かつ非常にふくよかである。モーツァルトにこれほどふさわしいフルートも珍しいだろう。共演しているケラーらの音はすっきりと冴えたアンサンブルで、フルートとの相性は抜群。