ジャンル : クラシック > 室内楽曲
モーツァルト:フルート・ソナタ集モーツァルト:フルート・ソナタ集
ニコレと小林道夫という古い玄人ファンがジワリ嬉しくなりそうなデュオの廉価お目見え。モーツァルト最初期のソナタ集という音楽的な名手ならでは愉しみに至るまいという地味な曲目にして、まさに簡素端正ななかにさりげないワザの冴えを聴かせる。ツボである。
モーツァルト:セレナード第11番・第12番モーツァルト:セレナード第11番・第12番
制作・出演
アルフレート・プリンツ / ウィーン・フィルハーモニー管楽アンサンブル / カミロ・エールベルガー / カール・マイヤーホーファー / ギュンター・ローレンツ / クリスティアン・クバシュ / ディートマール・ツェーマン / モーツァルト / ローラント・ベルガーブラームス:クラリネット・ソナタ第1番・第2番 クラリネット三重奏曲ブラームス:クラリネット・ソナタ第1番・第2番 クラリネット三重奏曲
ベルリン・フィルも勇退し、クラリネット界の大御所となったライスターが、30代前半に録音した2つのソナタは、たしかに人生の深みには物足りないけれど、瑞々しくロマンティック。その意味では三重奏曲の方が深い。彼の魅力を十分に伝えるアルバムではある。
シェーンベルク:管楽五重奏曲 作品26シェーンベルク:管楽五重奏曲 作品26
制作・出演
アルノルト・シェーンベルク / ウィーン・フィルハーモニー木管ゾリステン / フォルカー・アルトマン / フリッツ・ファルトゥル / ペーター・シュミードル / ヴァルター・レーマイヤー / ヴォルフガング・シュルツフランツ・シューベルト:弦楽四重奏曲 ニ短調 D810≪死と乙女≫他フランツ・シューベルト:弦楽四重奏曲 ニ短調 D810≪死と乙女≫他
モダン楽器を使いながらもシューベルトが生きていた時代のウィーンにおける音楽生活を彷彿とさせる素朴な響きの演奏である。それでいて繊細な感覚を持ち、欣喜雀躍たるリズムも失わない。変ホ長調に漂うほのぼのとした温もりなど絶妙と言って良いだろう。
avex Basic Classics Series29::シューベルト:ピアノ五重奏曲「ます」 アルペジオーネ・ソナタavex Basic Classics Series29::シューベルト:ピアノ五重奏曲「ます」 アルペジオーネ・ソナタ
トロイメライトロイメライ
もうデビューして5周年になる川畠の、今回の新録も小品集となった。この人の表現意欲はかなり旺盛で、楽器を美しくうたわせるというよりも、伝えたいことを最優先させる人なのだ。そういう意味では真の芸術家と言える。そして、それを支えるテクニックは十分にある。