ジャンル : クラシック > 声楽曲
このCDは鑑賞用というよりは、お手本ないしは実用向きだが、演奏そのものは意外に華やかであり、さまざまな編曲を採用したりして、鑑賞用としての側面がしっかり主張されている。なお、歌詞は日本語訳詩を使用。
キリスト教のプロテスタント教団編纂の讃美歌集。が、カトリックの聖歌も取り入れられており、度量の広いところを見せている。曲では(4)が、神に呼ばれてるんだけど、そのみもとに辿りつくのはしんどいこっちゃ……という詠嘆の感情をよく伝え、しみじみできる。
クリスマスの歌といって思いつく曲がたくさん入った親しみやすいアルバム。全曲日本語で歌われているから、家族で楽しむのにもいいかもしれない。またすべてオーケストラ伴奏で、オルガンやチェンバロが入るという編曲には変化もあって飽きさせない。
改めて讃美歌を聴くと、とてもいいものだなと思う。信心のないものでも神について考えさせる動機になったりする。優しい心持ちになったりする。それでよいのではないだろうか。心に響くものがあればよいのだろう。音楽の原点なのだから。美しい曲たちだ。
またまたスラヴァにやられたという感じ。自国の作曲家の歌曲を歌うということでは自然なのだけど、選ばれた作品がひと癖もふた癖もある。どこか怪しげな雰囲気を持つ曲たちが、カウンター・テナーで歌われることによってますます不思議な光を放つ。
ボリショイ少年少女合唱団は、オペラの舞台でも活躍している実力派。ロシア正教聖歌を含むこのクリスマス・アルバムで、ソロとコーラスを交えて幅広い表現力を披露している。4ヵ国語で歌われているとのことだが、各曲の解説と歌詞は付いていない。
深く瑞々しい声。スコウフスの歌にはかぐわしい“香り”がある。若さゆえの自信とナイーヴな心が交錯する「水車小屋」の世界はこれ以上ないほど今の彼にぴったりだ。ヴンダーリヒ以来の名盤誕生を宣言しよう。手許に置いて繰り返し愛聴したい1枚である。★
ドミンゴがゲストを迎えて行なうこのコンサートも昨年で5年目。その96年の演奏の収録だ。中国の新進ソプラノ、イン・ファンの軽い声や人気ポップス歌手ボルトンの渋い声がドミンゴと絶妙にマッチ。曲目も楽しくて今回はお洒落なクリスマス盤となった。