ジャンル : ジャズ > フュージョン
伝説の女性シンガーのR&Bベスト。スティーヴィー・ワンダーやロバータ・フラック、そしてヘッドハンターズなどのヒット曲を収録。タイトルどおりエモーショナルで、ダンサブルな曲ばかり。30年近く経った今もとても新鮮でイキイキと息づいている貴重な作品群だ。
70年代のジャズ・シーンを担った大物ジャズメンが98年のニューヨークで一堂に会し、ライヴを敢行。ブレッカー、リーブマンのスリルあるSAXも聴き応え十分だが、なんといっても神様マルティーノのギターがライヴ録音でたくさん聴けるのがうれしい。
ソウルフルなプレイで人気のあるギタリスト、ノーマン・ブラウンのワーナー移籍第1弾。今流行の、いわゆるスムース・ジャズ系のサウンドだが、ギター・ソロはよく歌っているし、サウンド処理のセンスもすごくいいので、中身は濃いし、とても気持ちよく聴ける。
ウエスト・コーストのとあるクラブでファンによって録音されたという私家アルバム。スタン・ケントン楽団を離れてコンボ活動を開始した時期のこのふたりの組み合わせによる録音は、歴史的な立場からも大変貴重であり、絶頂期の彼らを知れる一枚だ。
60年代から活躍しているジャズ系ピアニスト、レスの72年作品。彼はアトランティックに移籍した69年以降の音楽的充実度は素晴らしく、この作品でも、いわゆるニュー・ソウル的なアプローチを見せ、ソウルとジャズの垣根を歩んでいる。
ベテラン・ドラマー、ジョージ大塚78年の作品。プロデュースは菊池雅章。グロスマン、バイラークといった当時を代表する若手を迎え、トロピカルなサウンドから幻想的なサウンド、ストレートアヘッドなブルースとバラエティ豊かなサウンドを聴かせる。
日本のアート・ブレイキーとして若手の育成に精力を注いできた小林が、この新作で初めてブレイキー率いるジャズ・メッセンジャーズゆかりの名曲に挑戦。過去の再現ではなく、往年の名曲に現代的な編曲を施すことで、新鮮味を出すことに成功している。
チャーラップはジェリー・マリガンやフィル・ウッズのバンドで活動したことがある67生まれのニューヨーカー。彼のリーダー作が日本で発売されるのはこれが初。演奏はきわめてエレガントでスマート。スタンダードをオーソドックスにプレイしている。★
ユニークな活動によって海外でも知られるドラマーの中村を中心にしたユニットが久々に吹き込んだ新作。今回はフロントにジャヴォンを迎え、ビ・バップ〜ハード・バップ路線のオーソドックスな演奏を聴かせてくれる。スタンダード中心の選曲もご機嫌だ。
ソロとしてはおそらく3作目となるアルバム。後年の作品では変拍子ジャズ・ロック的なアプローチも目立つパスコアールだが、この作品ではアイアート夫妻の参加もあり、初期リターン・トゥ・フォーエヴァー的なブラジリアン・ジャズ・サウンドを聴かせる。
通好みのピアニスト、エリス・ラーキンスがベースとデュオでエリントン・ナンバーを録音した55年の作品。確かなテクニックに裏付けられた妙技とセンスの良いアレンジが光る。決して派手さはないが、ジャズ・ピアノの隠れ名盤として押さえておきたい一枚。