ジャンル : ジャズ > フュージョン
ニュー・オリンズ・ジャズをアメリカ中心に知らしめたジョージ・ルイス楽団の54年のライブ録音。タイトルがJazzではなくてJassとなっているのもニュー・オリンズのジャズに敬意を表してのこと。歴史的にも価値の高い2枚組の保存盤である。
ソウルフルなサックス奏者、ジェラルドのアトランティックからの3作目。この作品でのハイライトは、ジョニー・ギルの大ヒット「マイ・マイ・マイ」をカバーしている点。ケニーGより一歩黒く、それでいて、ウエストコーストしている点が特長。
傑作『ジャイアント・ステップス』収録の全てのセッションを終えた直後の録音だが、本作での焦点はマッコイ・タイナーとエルビン・ジョーンズとの初共演にある。他のセッションとの明確な違いは、シャッフル・ブレイで聴いても歴然として感動的なほど。
マッコイ・タイナーとエルビン・ジョーンズを得たコルトレーンが、一気呵成にモード・ジャズを追い込んだ記録で、傑作『マイ・フェイバリット・シングス』と対を成すもの。冒頭(1)のテナーも(2)のソプラノも音色の輝きが凄い。カルテットの音も若々しい。
キース・ジャレットとジャック・ディジョネットを擁したオリジナル・カルテットのデビュー作。コルトレーンを感じさせながらコマーシャル性もあるというロイドの不思議な音楽が、ここで萌芽。今日的視点からは、〈枯葉〉に於けるキースのソロが圧倒的。
今になってもロイドの傑作として息長くジャズ・ファンに親しまれているのは、60年代を現した音楽だったと同時に、キース・ジャレットとジャック・ディジョネットの二人の俊英の若き日の姿と出会えるから。キースの左手の動きに“今”への才気を聴く。
カークは人間の持つ喜怒哀楽を昇華させ、自己の音楽に反映させた偉大なる音楽家。彼の奇抜な奏法が悪い印象を与えるかもしれないが、ストレートな感情移入によるサウンドは魂の叫びそのもの。黒人音楽の本質を捉えた彼の代表作に挙げられる一枚だ。
50年代ジャズの多彩きわまりない様相と、それらのシーンをある意味で無節操に捉えたアトランティック・レコードの不思議を体感できる好盤。さらに、白人ジャズのクールネスが、NYのブラック・パワーとどう拮抗したかというドキュメント性も本作の魅力。