ジャンル : 演歌・純邦楽・落語 > 純邦楽・民謡
舞楽舞楽
近年カルチャー・センターなどで舞楽を学ぶ人が増えているというが、そうした練習用にも役立つ2枚組。暖色系の装束で華やかな左方、対して楽器編成まで異なり寒色系で渋い右方。対照的な両舞楽を別々の盤に、若手集団の怜楽舎による瑞々しい演奏で収めている。
雅楽 天・地・空〜千年の悠雅雅楽 天・地・空〜千年の悠雅
千年以上もの時の流れを通じて延々と継承され、“やまと”のこころをその流麗な調べのなかに取り込んできたのが雅楽ではないだろうか。その現代的な意味と伝統の持つ力の双方に目を配りながら、新しい可能性を追求する東儀“雅楽”の世界がここにある。
相撲甚句全曲集相撲甚句全曲集
幕末から明治の初期に力士が地方巡業などで歌ってはやらした甚句で、相撲に関するさまざまな事柄を歌っている。なかなかユーモラスなものやちょいと諧謔的なもの、今どきの日本人には及びもつかない教養にあふれていて楽しめる。皆さんいいノドしている。
古今亭志ん朝1 朝日名人芸ライヴシリーズ1 お見立て/火焔太鼓古今亭志ん朝1 朝日名人芸ライヴシリーズ1 お見立て/火焔太鼓
志ん朝の話にはパワーがある。テンポのいい語り口、やわらかな気品、硬軟併せ持つ人間そのものの描き出し方には、ほれぼれとさせられる。おそらくこれがメジャーな落語なのだろう。99年にホールにて収録されたという録音状態の良さも特筆もの。気持ちのいい後味だ。
桂 文珍2 「蔵丁稚」「宿屋仇」桂 文珍2 「蔵丁稚」「宿屋仇」
みずから「枕の方が面白い」と認める文珍だが、近年は本篇の方も随分と味わいが深くなってきた。あちこちに枝雀の語り口の影響がみられるものの、現代の観客に合わせたアレンジも活きて、「蔵丁稚」のサゲのタイミングなど見事な呼吸といえるだろう。