ジャンル : 演歌・純邦楽・落語 > 純邦楽・民謡
大作曲家・古賀政男の秘蔵っ子歌手としてデビューして50年、円熟の江河愛司の大ヒット歌謡舞踊曲「恋のからかさ」を含むベスト・アルバム。全14曲とも、艶のある声と踊りが目に浮かぶような表現力を聴かせてくれる。またセリフ入りの歌唱は、舞台で芝居を観ていると錯覚するほど見事。
前半はいかにも歌謡といったオーケストラ伴奏の歌謡舞踊曲を、歌手・枝幸太夫として歌っているベスト盤。徐々に本領発揮といった感じの構成で、後半の「祝い福助」〜浄瑠璃「酒餅合戦」あたりでは、新内30年の枝幸太夫のキャリアと芸の幅広さを実感するアルバムだ。
ロック・バンド編成での「三味線協奏曲「第1楽章」」をはじめ、わかりやすい形で三味線音楽を知ってもらおうとする杵家七三(きねいえなみ)の初アルバムは、バンドといった感じで聴かせる。日本音楽集団の団員らしく現代三味線の曲からロシア・クラシック・メドレーまであり、面白さいっぱい。
和太鼓奏者の峯英を中心に98年に結成され、関西を中心に活動している和太鼓チーム、WADAIKO HIRYU(倭太鼓飛龍)のデビュー作。和太鼓だけでなく、歌舞伎の付け板や、能楽で使われる能管、津軽三味線などを駆使し、ヴァリエーション豊かな構成で楽しませてくれる。間の感覚が新鮮。
発売元
日本伝統文化振興財団2010年の“平城遷都1300年”に向けた、奈良をテーマとしたアルバム。NHK大河ドラマ『天地人』など多くのドラマの音楽を手掛ける大島ミチルの作編曲を中心に、琵琶奏者の上原まりが邦楽界の若手実力派との共演を実現した渾身の一作となっている。
津軽三味線ブームに貢献した三味線界の功労者、高橋竹山。彼がビクターに残した音源から、「津軽正調じょんから節」など14曲を厳選したベストセラー・アルバム。魂の込められた名演の数々が堪能できる。
明治から昭和にかけて日本音楽に多大な影響を与えた作曲家/箏曲家、宮城道雄の作品を収めたアルバム。「春の海」「水の変態(抜粋)」「さくら変奏曲」などの代表曲全7曲からなる保存盤だ。
明治から昭和にかけて日本音楽に多大な影響を与えた作曲家/筝曲家、宮城道雄の演奏による筝曲の古典集。「六段」「秋風の曲 (前弾)」「秋の言の葉 (抜粋)」など全6曲を収録、その至芸を堪能できる保存盤だ。
名実ともに現代の尺八奏者の第一人者である山本邦山の演奏を収録したアルバム。ゲイリー・ピーコック、山下洋輔ら、ジャズ・プレイヤーとの共演でも知られる山本による現代邦楽の名曲名演が堪能できる。
1937年に生まれ、50代の97年にこの世を去った箏曲家/作曲家の沢井忠夫の作品集。「二面の箏と十七弦のための「三つのエスキス」」など、その天性ともいえる研ぎ澄まされた感覚から紡ぎ出された現代筝曲を厳選して収録。
宝塚歌劇団から幼少より親しんでいた筑前琵琶奏者へと転身、海外でも活躍する上原まりの作品。『平家物語』から「祇園精舎」「平家栄華」「入道死去」など7つの段を収録。はかなくも美しく、哀れな世界観を演じきった『平家物語』の決定版だ。