ジャンル : 演歌・純邦楽・落語 > 落語・演芸
立川談志ひとり会落語CD全集 第4期立川談志ひとり会落語CD全集 第4期
談志が31〜41歳の頃の、67〜77年のひとり会シリーズを収録した第4集。才気のほとばしった色気がにじみ出た「らくだ」(完演版)をはじめ「山崎屋」「明烏」「ねずみ小僧」「清正公酒屋」やCD1枚分の「慶安太平記」などの滅多に演らない噺を未発表音源で収録している。おまけの豪華対談CDでは、75歳の時の花菱アチャコのとぼけた味、手塚治虫の愉快な生真面目さが出ている。
琵琶うたものがたり琵琶うたものがたり
海外でも活躍する薩摩琵琶奏者の初CD。一般的には『平家物語』くらいでしか馴染みのない琵琶だが、彼女は(1)のように“現代語”で語るなど、固定観念を超えたところでの活動も目立つ。正直言って取っつきにくい世界ではあるが、食わず嫌いはイカンと実感。
桂 吉朝 おとしばなし「吉朝庵」 その3 住吉駕籠/かぜうどん桂 吉朝 おとしばなし「吉朝庵」 その3 住吉駕籠/かぜうどん
若手のうちから“うまい”と期待され、そこで固まったままの噺家もいるが、この人は順調に伸びて、いよいよ“名人”への道に踏み込む第一関門にさしかかりつつある。噺そのものに様子の良さが感じられ、品格を失うことなく上方の味を満喫させてくれる。
席亭 立川談志の「ゆめの寄席」CD全集席亭 立川談志の「ゆめの寄席」CD全集
立川談志の寄席芸史観であり、落語観が具体的な形で示されている“ゆめの寄席”で、談志の好きな噺家の高座を集めている。まるでマルローの空想美術館を思わせる。談志が、各噺家や漫才、漫談、音曲への敬愛の情を込めて解説を加えていく。これが聴きモノである。爆笑王=柳家金語楼〜化け物・林家三平のとらえ方が面白い。林家三平が急死した直後に談志自身が高座でやった「三平さんの思いで」でがいい。大トリは古今亭志ん生の吉原賛歌といえる「二階ぞめき」で、志ん朝が“親父のネタで一番”といった代物だ。