ジャンル : 演歌・純邦楽・落語 > 落語・演芸
落語の世界 桂 小米朝 その二 高津の富/桃太郎落語の世界 桂 小米朝 その二 高津の富/桃太郎
六代目松鶴の十八番だった「高津の富」だが、小米朝は伸び伸びと語る。口跡とテンポのよさが若々しさを感じさせて心地よい。主人公の演じ方も品よく(?)その後の展開とのギャップをより明確にしている。「桃太郎」の枕は秀逸で、噺を活かしている。
はにかみ・はぎしりはにかみ・はぎしり
「いぬのおまわりさん」「サッちゃん」の作者である大中恩の歌曲を田中純(バリトン)が歌ったもの。阪田寛夫の詩作品が多くとりわけ印象に残る。言葉の本来的リズムをゆったりろしたひたむきな創造力で強化する。おおらかで楽しい歌の世界。
桂文珍 1「後生鰻」「七段目」桂文珍 1「後生鰻」「七段目」
昨年8月8日の独演会での録音。五十路に入って“刈り入れ”の時期を迎えた文珍らしく、たたみこむようなテンポの良さは変わらないが、サラリとした味わいがそこここに感じられ、噺を包み込めるようなスケールの大きな藝人への第一歩を踏み出した。
雀三郎の落語 その2 貧乏花見/夢の革財布雀三郎の落語 その2 貧乏花見/夢の革財布
桂枝雀の弟子、三代目雀三郎の独演会を収録。裸に墨を塗って服を着たように見せたりする「貧乏花見」は東京では「長屋の花見」となる噺。「夢の革財布」は「芝浜」を上方化したもの。ところで、彼が洒落で吹き込んだCD『ヨーデル食べ放題』が話題です。
心心
薬師寺管主の故高田好胤師が昭和45年に行なった講演と般若心経を収録。自分の生い立ちから始まる人生訓が、いつしか仏教の教えになる。京都弁とユーモアあふれる話術が懐かしい。私も中学の修学旅行で、高田師の話を聞きながら薬師寺を見学した世代なのだ。