ジャンル : 演歌・純邦楽・落語 > その他
オリジナル曲やオケのアレンジものもいいけれど、シンフォニック・バンドが最も似合うものはジャズかもしれない。その色と響きとノリが、まるでそれを演奏するためにあるように息づいているから。それをゴキゲンに証明するのがこの一枚。文句なし。
80年代初頭から宮沢賢治作品の一人語りを行なってきた女優・林洋子が、95年に新潮CDブックとして発表した全3巻の再発盤。単なる詩や童話の朗読にとどまらず、賢治の経歴や作品の背景なども紹介されているのが、作品をより深く理解する上での親切な配慮になっているし、バックにアイリッシュ・ハープやシタールなどを配しているのも、視覚だけでなく聴覚的にも鋭敏だった彼の作品にふさわしい。しかも、ひとつひとつの言葉が躍り出すような語り口や絶妙な間の取り方が、彼の作品に新たな魅力を添えている。
広島東洋カープの球団創立60周年と新球場初年度を記念して、91年の優勝時にリリースされた応援歌「それ行けカープ(若き鯉たち)」のオリジナル版が復刻。「勝て勝てカープ」や「ヴィクトリー・カープ」など、広島カープの応援歌6曲を収録している。
寄席の高座に立ち、俗曲師として唄に三味線、踊りなどの俗曲の芸を披露しているうめ吉。お座敷で三味線伴奏により芸妓によって歌われたかつての流行歌、端唄・俗曲を聴かせている。庶民の芸である都々逸や端唄などで、時代感覚を錯落させて楽しませる。
平安中期(嵯峨天皇の在位期・809〜823年)の雅楽を演奏する長谷川の試みは、実践的な考古学といった趣だ。楽人ではなく殿上人が演奏し、龍笛が主旋律をとるなど近代雅楽と楽器編成も異なっていたという。我々が知る雅楽とは異質な響きがそこにはある。
毎年音頭の時期には、本場の河内をはじめ、大阪、近畿、四国の櫓に立つ音頭取りの第2弾CD。9歳で父・河内家菊水に入門し、ロックやレゲエの河内音頭も発表してきた彼の美しい美声を凝縮している。