キーシン・プレイズ・ショパン RCA RED SEAL 全ショパン録音集成
93年カーネギーでのリサイタルから2004年のヴェルビエ音楽祭でのライヴまで、10年強にわたるキーシン×RCAのショパン録音を集成した5枚組。聴き手の呼吸を止めてしまうがごとき集中力あふれる音楽の凄みは、特にライヴで顕著。こんな“ショパン・イヤー”の切り取り方もいい。
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ショパン:バラードショパン:バラード
ショパンのバラード4曲はドラマティックで緊迫感に富む作品だが、今回のスタジオ録音に聴くキーシンの演奏は、必要以上に突き詰めたあるいは自分を追いこんでいるような深刻な印象がやや強い。その後「子守歌」での安らいだ表情にはホッとするが……。 1999/06/23 発売
ショパン:24のプレリュード&葬送ソナタショパン:24のプレリュード&葬送ソナタ
キーシンは今回のショパン・アルバムでも明快なコンセプトを打ち出し、スケールが大きく聴き応え十分な演奏を繰り広げている。細部まで作りが克明で、魅力ある表現に彩られているが、全体の流れもしっかりと見据えられている。充実感の残る一枚。★ 2000/02/23 発売
キーシン・プレイズ・ショパンキーシン・プレイズ・ショパン
10年も前のライヴだが、つい最近聴いた、あのコンサートでの素晴らしいキーシンの印象とほとんど変わらない。表現のスケールは大きく、決して浅くならない打鍵、あふれる情熱と磨き抜かれた音色、繊細な表情。ピアノ演奏の最良のお手本とも言うべきもの。 2003/10/22 発売
幻想即興曲&英雄ポロネーズ〜 キーシン・プレイズ・ショパン幻想即興曲&英雄ポロネーズ〜 キーシン・プレイズ・ショパン
2004年、スイスのヴェルビエ音楽祭で絶賛を浴びたライヴ。キーシン自身もCD化を強く望んだといわれるポロネーズと即興曲。スケールの大きな演奏はさすが。タップリとしたフレージングだが、それを冗長と感じさせない自在なタッチの変化がみごとだ。 2006/12/20 発売