音楽むすび | ブルーズ・ピルズ

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ホーリー・モーリー!ホーリー・モーリー!

半世紀の時空を超えたヴィンテージ・ロックの芳香。 エリン・ラーソンの女声シャウトが導く、ブルージーでサイケな音のトリップ第3弾! スウェーデン&アメリカの混声ユニットであるブルーズ・ピルズは 2011 年にスウェーデンのエレブルーで結成。 古色蒼然たるブルース・ハード・ロックとアメリカ西海岸サイケデリアにモダンなエッジを加えたサウンド、そして“ジャニス・ジョプリンの再来”とも呼ばれるエリン・ラーソンのソウルフルでエモーショナルな歌声は世界を席巻してきた。 『ブルーズ・ピルズ』(2014)『レディー・イン・ゴールド』(2016)という 2 枚のスタジオ・アルバム、ステージ・パフォーマーとしての技量を見せつけるライヴ盤を複数枚発表してきた彼らだが、『レディー・イン・ゴールド』はドイ ツのナショナル・チャートで 1 位、スウェーデンでは 2 位というヒットを記録。 現代のハード・ロックを代表するバンドのひとつとなって 4 年ぶりに発表する 3rd スタジオ・アルバムが『ホーリー・モーリー!』だ。 ウーマンリブを高らかに宣言する「プラウド・ウーマン」で“解き放たれた女性像”を歌い上げ、「カリフォルニア」でサマー・オブ・ラヴに想いを馳せるサウンドは、1960 年代の熱気を再現している。 ただ、レトロ一辺倒に走ることなく、生身のダイナミックな演奏は、あたかも目の前でライヴを繰り広げているようだ。 エリンの熱唱とゴスペル・クワイアーをフィーチュアした「ウィッシュ・アイド・ノウン」など、全編魂を熱くするナンバーが貫く作風は、前 2 作で試行してきた作風がひとつの到達点に帰着したことを感じさせる。 ザック・アンダーソンがベースからギターに転向、クリストファー・スカンダーがベーシストとして新加入。 オリジナ ル・メンバーであるザックとエリンのヴィジョンがさらに明確になって、“ブルーズ・ピルズ=ブルースの錠剤”を呑み下したような高揚感は、ナチュラル・ハイなトリップだ。 バンド自身のセルフ・プロデュースで、その生のステージ・パフォーマンスをパッケージした本作は、まだ日本のファンが見たことのない彼らのライヴのエネルギーがふんだんに封じ込められている。 ジャケットのアートワークを手がけるのは、ウクライナ在住のアーティスト、ダリア・フラザトヴァだ。 アメリカ西海岸ポスター・アートとオーブリー・ビアズリーが交錯する画風は、懐かしくも妖しい魅力を放つ。 【日本語解説書封入】 2020/08/21 発売

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