ファラオの庭で
ジャーマン・ロックの“脱構築ロック”分野を代表するポポル・ヴーの2nd(72年発表作)。宗教歌や中世音楽などに通じる“ヒーリング・ミュージック”としての素養と、サケデリックな植物的音色の奇妙なマッチングがエキゾチックな幻想を抱かせる。
関連音楽
オルフェオのミサオルフェオのミサ
テクノ色が強かったここ最近の作風とは打って変わって、宗教的なテーマを掲げ、全盛時のサウンドに肉薄するポポル・ヴーの最新作。もちろんアンビエントな耳触りではあるが、同時にコラージュ的であるために、決して安易には聴き流せない物語性を感じさせる。 1999/12/23 発売
アギーレ/神の怒りアギーレ/神の怒り
イタリアやドイツのバンドは、映画音楽によく起用され、フロックでなくピタリとはまることが多い。ポポル・ブーはジャーマン・ロックの中でも知名度は高いが、流行のニュー・エイジ・ミュージックを先取りした感もあるこのサントラは情景描写が見事だ。 1999/12/23 発売
ノスフェラトゥノスフェラトゥ
ジャーマン・エレクトロニクス界の重要バンド、ポポル・ヴーが同名映画(ヴェルナー・ヘルツォーク監督)のために作った78年サントラ。日本盤のために、そのリーダーが再編集しているという。美意識あふれる抽象と具象のせめぎあい、その流動表現。 1999/12/23 発売