山下和仁/J・Sバッハ
山下の新しい挑戦はバッハ。全て自身の編。以前BWV1004を録音しており、基本的には一見変わっていないようにも思えるが、フレージングの明確化、「間」の取り方の巧みさなど、進化より深化があるようだ。成熟と深化……これが彼に課せられた永遠の課題だ。
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山下和仁 無伴奏チェロ組曲 全曲山下和仁 無伴奏チェロ組曲 全曲
山下の成長(成熟?)を物語る素晴らしいCD。曲想は深みを帯びて聴く者の感動をいや増し、激しいタッチでともすれば固くなりがちだった音色も丸みを得て好ましいものになり、しかも激しさは失わない。緩徐楽章の味わいなど驚嘆すべき深さに達している。 1990/10/21 発売
J・Sバッハ リュート組曲J・Sバッハ リュート組曲
「リュート組曲」と題してこれで完結されるバッハ・シリーズ。BWV955以外(これはチェロ組曲の編曲として既に入っているのか?)の該当曲、フルート用の無伴奏パルティータが加わる。この技なのだから円熟して再録される時の素晴らしさを想像してしまう。 1991/12/16 発売
主よ、人の望みの喜びよ バッハ小品集主よ、人の望みの喜びよ バッハ小品集
ヴィルトゥオーゾ・ギタリストとして知られる山下の最新盤である。確かに山下にしかできない多声部の絶妙な音色の弾き分けや響かせ方など飽くことがなく聴き入らせる。しかしそれ以上にバッハ音楽の持つ深遠さや普遍的で人間的な温もりがヒシヒシと伝わってくる演奏だ。★ 2003/08/21 発売