モーツァルト:交響曲第40番 他
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モノラルLP時代のワルターの輝かしい記録である。特に「プラハの春」は(理由はわからないが)初出とのことで貴重。両曲とも生命感に満ち、ワルターが史上屈指のモーツァルト指揮者であったことをあらためて認識させられる。音質も想像以上に良い。 1996/03/21 発売
ワルター得意のモーツァルトが新しいマスタリングによって美しい音で蘇っている。音楽の表情づけがあたたかで柔らかい。今では滅多に聴くことのできないようなロマンティックでゆったりとしたモーツァルトが、かえって、新鮮に感じられる。 1998/10/21 発売
ずううんと重い響きと、ぐぐっとテンポを落として纏綿と歌われる旋律。かと思えば、かあっと熱くなるとごわぁっと走ったりする。いやはや温和な紳士かと思っていたワルターも、今聴くとカリスマの雰囲気すら漂わせ、絶句的濃さである。確かに巨人の一人だな。 1998/10/21 発売
ワルター晩年のステレオ録音をデジタル化したシリーズの一枚。伸び縮みするテンポや大きくうねるようなアーティキュレーションなど、いかにも“時代”を感じさせるが、あふれるような音楽への熱は、最近のドライな演奏に足りないものを教えているようだ。 1998/10/21 発売
録音の加減もあるんだろうが、このシリーズは“ずううん”というバスと、“しゃりり”っとした高弦のコントラストが特徴。いわゆる外声強調型であり、ここにワルターの響きの趣味と音楽作りの嗜好が見える。一聴甘く穏やか、でも壮大で濃い演奏だ。 1998/11/21 発売
20世紀を代表する大指揮者ブルーノ・ワルターが、アメリカ時代の最晩年に録音した不滅のモーツァルト・アルバム。このアルバムで聴くワルターの演奏は、限りなく美しい魂の歌と言えます。彼のロマンティックな音楽性は、すこぶる人間的なモーツァルト表現に徹しており、“偉大なト短調交響曲”では憧憬に溢れた究極の美を湛えた音楽を聴かせ、“「ジュピター」交響曲”では堂々とした巨匠の至芸を聴かせてくれます。カップリングには、たおやかな調べが流れる「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」を収録、ワルターの慈愛に満ちた表現が、これらの名曲に新しい表現を与えています。 2008/11/19 発売