遠い国の日時計
通算14枚目。ほとんどの曲でグルーヴァーズの3人とロケット・マツのキーボードが好サポートしていて、友部の歌に息を吹き込んでいる。また(7)ではBOOMがサポート。(12)はシングルからのボーナス・トラックで、もちろんプレスリーのカヴァーだ。
関連音楽
ジャパン移籍第1弾の1983年の名作。ハードな言葉が危うい空気につつまれて風格さえ漂わせている。プロデュースは伊藤銀次。彼の仕事の中でも屈指の作品ということになるだろう。情緒に流されずいたずらにシニカルではない。冷徹な覚悟があるから強い。 1989/05/25 発売
83年発表の秀作。タイトルはスペイン語で「大きな歌」という意味。ひとつのハードルを越えたというか、自分自身が作り上げた枠組から抜け出したというか、ふっきれた遑しさを感じさせる歌には、ここまで来る道程を黄金に変換するような力強さがある。 1989/05/25 発売
通算12枚目になるが、相変わらず、彼が見つけてくる言葉は自由自在に“世界”をつくり、壊し、聴き手の心を混乱させ安心させる。内側へ内側へと切り込んでいくことで、ついに、無限の広さの世界を得ることができたのだ、そこで、彼は永遠のホーボーとしてうたう。 1991/02/21 発売
日常性へ埋没しきり“忙しさ”によって充足されている人々には、相当にうっとうしい歌だろう。ヴォーカリストとしては稚拙だが、だからこそ説得力を持つフォーク・ソングの伝統を再現している。 1993/03/21 発売
若手ミュージシャンとの交流もある彼だけに、梅津和時や新井田耕造らベテラン組の他にボ・ガンボスやリクオらが参加。適度に枯れたヴォーカルで反戦について歌う(3)の言葉の端々には辛辣なメッセージがこめられており、彼の言葉は90年代の今も心に響く。 1994/11/21 発売
デビュー25周年企画の、本人の選曲による初のベスト。URCからベルウッド、ソニー、ジャパン、自主盤、そしてミディ時代までが網羅されている。かつての友部ファンには近作に、近年のファンには旧作に、新鮮な驚きを感じるはずのマスターピース集。 1997/09/26 発売
ただ黙々と自らの世界を貫いているように見えて、実はその時代時代に合わせて大きく変わり続けようとする歌い手、友部正人の新作。山川ノリオらとともに描かれるその世界はこれまで以上に幅を広げ、自らの音楽をさらに奥深いものへとしていく。まさに貫禄の一枚。 1999/02/01 発売
『読みかけの本』から約2年半ぶりの新作。今回は『また見つけたよ』から28年ぶり、全編ギター弾き語りのアコースティック・アルバムで、セルフ・プロデュースのニューヨークで録音作。 2001/11/28 発売
鎌倉芸術館小ホールでの録音で、エンジニアは吉野金次、ロケット・マツ、武川雅寛、横澤龍太郎など旧知の顔ぶれがバックを務めている。バンド・サウンドに乗った友部正人の世界は詞もメロディも期待どおりで、僕らも“待って”いてよかったの気分。★ 2004/05/08 発売
歌い出しの瞬間からわかる、友部正人の声。デビューから35年、新旧の仲間たちと制作した通算20枚目のアルバムでも、タイトル曲の(1)など、穏やかな表情で物事の真実をさらりと見透かすような佇まいは変わらない。(8)は、高田渡の亡くなった朝を歌った曲。 2005/11/09 発売
2007年にデビュー35周年を迎えたシンガーの通算21枚目のアルバム。時間も空間も超越したような独自な存在感はますます際立ち、すでにカテゴライズ不可能。いまだに若手のミュージシャンをも惹きつけるきらめきが、そこかしこにちりばめられている。★ 2008/03/05 発売
日本最古のインディ・レーベル、エレックとURCの名盤の数々を高音質で復刻するシリーズ。日本初のトーキング・ブルースといわれる「大阪へやってきた」をはじめ、“フォーク界最高の詩人”による楽曲を満載した1stアルバム。1972年の作品。 2009/05/20 発売
日本最古のインディ・レーベル、エレックとURCの名盤の数々を高音質で復刻するシリーズ。漂泊のフォーク・シンガー、友部正人の出世作となった2ndアルバムで、絵画的な詞と歌が多くの共感を呼んだ1973年作品。 2009/05/20 発売
全編に漂う温かみあふれるムードは全面参加した東京ローカル・ホンクのセンスと基本的に一発録りという録音方法によるものだろうか。どんととの共作「かわりにおれは目を閉じてるよ」のトロピカルなさわやかさ、甲本ヒロトにも通じる朴訥でナイーヴなくせに何か鬼気迫る美しさが漂う「仲のいい二人」など、聴きどころがたくさん。 2010/09/17 発売
出世作となった全編弾き語りのセカンド・アルバム! 【URCレコード・オリジナルアルバム復刻企画第二弾】日本のインディ・レーベルの先駆けとして1969年に産声をあげ、 70年代末に活動を終了したURC(アングラ・レコード・クラブ)。高田渡、遠藤賢司、五つの赤い風船、加川良、はっぴいえんど、岡林信康、その他多くの先鋭的な才能が集ったURCは日本のフォーク/ロックの祖と言える存在。 その発売権が2023年ソニーミュージックに移り、6月よりスタートしたURC名盤群のCD再発シリーズ第二弾。 『にんじん』はURCレコードから1973年1月に発売された友部正人の出世作となった全編弾き語りのセカンド・アルバム。 「一本道」「乾杯」「にんじん」「トーキング自動車レースブルース」など、闘争の季節終焉後の閉塞の時代にあって共感を呼んだ名曲の数々を収録。 2023年最新リマスター/高品質Blu-spec CD2仕様。 2023/07/26 発売