発売元 : ビープ
20歳の三人組による、独特の世界観を持った1作目。プログレやパンク、そしてサイケデリックといった具合に、どこか脳と視覚に訴えるような力を持ったサウンドで、精神世界を漂うかのごとく。沖縄在住ということも因果としてあるのかもしれないが、とにかくスピチュアル。
2003年の結成以来、沖縄ヘヴィ・メタル・シーンで注目を集める4人組のファースト・シングル。NWOBHMをはじめとする80年代メタルからの影響を強く反映。要所で当時のナンバーを本歌取りしたかのようなリフも見て取れる。名刺代わりのタフでアグレッシヴな一枚だ。
沖縄のハード・シーンを紹介する音源シリーズの8作目。女性ヴォーカルを擁する若手4バンドが各1曲ずつ提供。男顔負けのデス・ヴォーカルを決めるものから女性らしいソフトさも打ち出すものまでさまざま。どれもが女性であることが弱点になっていないのがいい。
沖縄の宮古島を中心に活動するラウド・バンド、インクルシャーの1枚目。ハードコアの疾走感と重々しい音が一体化。全パートが全身全霊を音に叩きつけながらテンションも高く突き進む。2曲目にあるような呪文のようなメロディがさらに開花すれば個性も増すと思う。
沖縄の女性トリオ。90年代半ばのセパルトゥラにKORNが混ざったようなヘヴィ・サウンドとはいえ、気合入りの演奏で曲も不思議な展開をする。英語の詞だが、いかにもの怒号に頼らず多彩なコーラス・ワークも面白い。たおやかな個性をさらに磨いて頑張れ!
ツイン・ヴォーカル/ギターを擁する沖縄の6人組。ベイ・エリア系のスラッシュ・メタルに90年代的なヘヴィ・グルーヴをミックスしたような音と、ガーリック・ボーイズやハンサム兄弟にも通じるコミカルbut批評的かつ叙情的な日本語の歌で迫る。面白い。
地獄車などで活動したベーシストが、一生続ける思いで新たに結成したバンドの1作目。ミッド・テンポのリフを主軸にしながらヘヴィに攻める。うねりというより歯切れよさを重視したリフは、80年代のスラッシュ・メタルにも通じる。
99年に千葉で結成された5人組ヘヴィ・ロック・バンド、3年ぶりの作品。2曲のオリジナルに加え、デュラン・デュランのカヴァー「ORDINARY WORLD」も収録。2007年1月に脱退したAKIHIROのベースが聴ける貴重な一枚にもなった。
沖縄をベースに活動するDEAD BLOODの3曲入りシングル。5人編成のデス・メタル・バンドで、殺戮的なアグレッシヴ・サウンドが炸裂する。ドスの利いたデス・ヴォイスも本格的。沖縄では他の追従を許さない存在というのも納得。
一部メタル・マニアの間では“沖縄のナイトウィッシュ”とも話題になった新世代6人組が放つ初のフルレンス作品。インディーズ仕様のサウンドの軽さは否めないものの、憂いを帯びたメロディと感動的展開、ときに宇多田ヒカル似な歌の存在感がその穴を補って余りある。★
大阪、東京、沖縄、仙台、大分、千葉のバンドが集ったコンピレーション盤。ヘヴィ・ミュージック・バンド中心で、ちょっと考えすぎのものや耽美系もあるが、女性ヴォーカルで独自の歌世界を展開する(5)(6)やインスト・デス・メタルな(7)(8)などは印象的だ。