発売元 : 日本伝統文化振興財団
将来に残していきたい音の聞こえる風景として環境省が選定した“日本の音風景100選”をCD化。北海道から沖縄まで、日本各地の美しい音色が、疲れた体をやさしく癒してくれる。
イタリア近代の作曲家チマーラ。流麗な旋律の歌曲は「ストルネッロ」など知名なものもあるが、まとめて録音したのは川本愛子が最初である。第1集に比べ新録音の第2集はさらにレアな曲が多い。「春の歌」など声の力に衰えがみられるものの、熱意には頭が下がる。
チマーラの歌曲集を日本で初めてリリースした川本愛子が、新たに録音した第2集。日本人としてチマーラの最高の理解者といえる川本による待望のアルバムで、花岡千春がピアノで華を添えている。
劉薇は文化大革命を体験し日本在住二十数年のヴァイオリニストだ。彼女の持つアイデンティティが本アルバムと見事に照応するのに驚く。寺嶋陸也や貴志康一の旋律に内在する日本的中国的資質の表出や歌わせ方が素晴らしい。山田耕筰、矢代秋雄、そして助川敏弥の逸品も秀逸。
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日本伝統文化振興財団藤原歌劇団の創設者、藤原義江(1898〜1976)の、名テノールとしての足跡が見事な復刻で蘇った。オペラの普及期ゆえに、すべての曲は日本語で歌われているが、海外のオペラ・ハウスで鍛えられた美声は、21世紀の耳で聴いてもさすがに別格。カレーラスを彷彿とさせる色気あふれる歌い口は、絶品と言ってもいいものだ。“洋楽篇”と“日本歌曲編”の2セットに分売されているが、内容は実質4枚組。前者は昭和8〜15年、後者が大正15〜昭和7年発売と、音源の時期が異なるため、経歴に沿った声や歌い口の変化も興味深い。
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日本伝統文化振興財団歴史的なSP盤のアナログ音源を、最新のデジタル技術と音楽的アプローチによって修復する“ノイズレスSPアーカイヴス”シリーズの第4弾。明治31年生まれのテノール、藤原義江が昭和初期〜15年頃に録音した「宵待草」などの日本歌曲を収録。
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日本伝統文化振興財団2010年の“平城遷都1300年”に向けた、奈良をテーマとしたアルバム。NHK大河ドラマ『天地人』など多くのドラマの音楽を手掛ける大島ミチルの作編曲を中心に、琵琶奏者の上原まりが邦楽界の若手実力派との共演を実現した渾身の一作となっている。
小山清茂は日本の民俗音楽をベースに一貫して作品を書き続けてきた作曲家で、ここに収められている作品もすべて、日本のさまざまな音楽を素材としている。比較的生に近い形で使っており、土俗と洗練が不思議な融合を作り出している。演奏もそのあたりの特徴を巧みに表出している。
津軽三味線ブームに貢献した三味線界の功労者、高橋竹山。彼がビクターに残した音源から、「津軽正調じょんから節」など14曲を厳選したベストセラー・アルバム。魂の込められた名演の数々が堪能できる。
明治から昭和にかけて日本音楽に多大な影響を与えた作曲家/箏曲家、宮城道雄の作品を収めたアルバム。「春の海」「水の変態(抜粋)」「さくら変奏曲」などの代表曲全7曲からなる保存盤だ。
明治から昭和にかけて日本音楽に多大な影響を与えた作曲家/筝曲家、宮城道雄の演奏による筝曲の古典集。「六段」「秋風の曲 (前弾)」「秋の言の葉 (抜粋)」など全6曲を収録、その至芸を堪能できる保存盤だ。
名実ともに現代の尺八奏者の第一人者である山本邦山の演奏を収録したアルバム。ゲイリー・ピーコック、山下洋輔ら、ジャズ・プレイヤーとの共演でも知られる山本による現代邦楽の名曲名演が堪能できる。
1937年に生まれ、50代の97年にこの世を去った箏曲家/作曲家の沢井忠夫の作品集。「二面の箏と十七弦のための「三つのエスキス」」など、その天性ともいえる研ぎ澄まされた感覚から紡ぎ出された現代筝曲を厳選して収録。