発売元 : 日本伝統文化振興財団
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日本伝統文化振興財団沢井一恵の重要なアルバム3点が同時に発売された。『現代邦楽の世界』は初CD化で、新たに細川と武満を加えている。『目と目』は、高橋鮎生プロデュースで、太田裕美やP.ハミルがヴォーカルで参加するなど、鮎生らしいジャンルを超えた作りになっている。『3つのダンス』は、4面のプリペアド箏を使った、アッと驚く画期的なアルバムとなっている。前衛作品が主だが、いずれも沢井の明確で鋭敏なリズム感や豊かな感受性が一音一音に込められ、熱気あふれる演奏で、十七絃箏の世界の深さと広さ、そして面白さが実感できる。★
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日本伝統文化振興財団沢井一恵が、高橋鮎生のプロデュースで、ヴォーカルに太田裕美やピーター・ハミルを迎え、八橋検校から高橋鮎生まで、ジャンルを超えて箏の可能性に果敢に挑んだ意欲作。今回待望の復刻となった名盤である。
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日本伝統文化振興財団2台のプリペアド・ピアノのための「3つのダンス」を、なんと4面の“プリペアド箏”で演奏した、画期的なアルバム。さまざまな工夫を凝らし箏の可能性を追求した現代邦楽界の第一人者、沢井の真骨頂と呼べる一枚だ。
小唄の二大流派の一つ“春日会”の会長で、現代小唄界の第一人者・春日とよ栄芝の小唄集。三味線との絶妙の間合いから生まれる粋な節回し、色艶のある歌声とシャレた歌詞に聴き惚れながら、縁起のよい「宝船」「七福神」、おなじみの「梅が枝さん」など栄芝小唄をたっぷりと楽しむことができる。
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日本伝統文化振興財団邦楽史における革新的な作曲家、演奏家だった宮城道雄の代表曲を集めた2枚組。唯是震一、中島靖子を中心とした正派邦楽会による名演で構成されており、誰もが知る「春の海」はもとより、処女作の「水の変態」を含む韓国在住時代の作品や大正末期の多作の時代の作品を多く収める。
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日本伝統文化振興財団99年に人間国宝に認定された長唄囃子の堅田喜三久が1973年の35歳の時に一発録音で制作した最初のソロ・アルバムをCD化。全70トラックを7つに分けて構成したもので、鑑賞用としても資料としても貴重な作品だ。
(財)日本伝統文化振興財団による「第10回邦楽技能者オーディション」の合格者による演奏を収めたCD。国内外の多数の演奏会に出演し活躍している山田流筝曲演奏家、鈴木真為の演奏の数々が堪能できる。
鈴木正夫といえば昭和前半に国民的民謡歌手と言われた大物だが、この「龍馬おどり」は、二代目を継いだ子息の歌。「七福神」の音頭向けアレンジ曲「音頭「七福神」」(藤みち子/富田房枝)とともに、2010年全国総踊りの音頭もので、父親譲りの見事なノドを聴かせる。
2008年に他界した桃山晴衣が興した今様浄瑠璃の代表作のひとつ。彼女自らが作詞作曲から唄、語り、三味線までをこなし、源氏一族が衰退する平安末期に悲運の最期を遂げた若き夜叉姫を中心とする物語を丹念に描く。東京・六本木のオリベホールにおける公演(2002年)を収録。
2008年に亡くなった桃山晴衣の79年10月発表作の復刻。宮薗流の四世宮薗千寿(人間国宝)の唯一人の内弟子として修行した彼女が三味線を弾き、現代人が理解できる日本語で歌う時、その軽さは繊細でとても美しい響きとなる。「虚空の舟唄」では坂本龍一がシンセで参加している。
注目の女性民謡歌手、加賀山紋(あや)のセカンド・アルバムは北陸3県の民謡が全10曲。金沢市出身で父親が民謡歌手というだけあって、彼女の身体にしみ込んだ原風景が唄声から伝わってくる。長唄三味線や鼓も学ぶなど、旧来の民謡の枠を超えた活動ぶりは、次になにをしてくれるか楽しみな存在だ。
往年の名歌手によるSP盤から聖歌を集めたCD。カルーソーやジーリの立派な歌唱から、幾分古風なスタイルのポンスまで、針音が巧みに除かれた復刻で伝説の歌声が味わえる。聴きものは最後のカストラート、モレスキ。人の心を惹き付けるなんとも不思議な声だ。
2005年にリリースされた『日本民謡まるかじり100』の続編で、全国の有名な民謡を100曲収録した2枚組。ひと口に民謡といっても作風はさまざま。聴くごとに新たな発見があるはず。