音楽むすび | 発売元 : 日本伝統文化振興財団

SP盤に記録されたオリジナル音源にある多種多様なノイズを画期的手法で取り除き、最新の音源修復技術により復刻したノイズレスSPアーカイヴズ・シリーズで、今井慶松の3枚のアルバムが蘇った。今井は明治4年生まれの箏奏者で、明治35年から東京音楽学校（現・東京藝術大学音楽部）教授に就任。また山田流箏曲協会、日本三曲協会を創立し会長として活躍した名人である。この3枚のアルバムは、いずれも箏曲の大曲や代表曲を収録。半世紀を超えてオリジナル演奏の魅力を、軌跡のように体感できる。

北海道江差出身の民謡歌手、江村貞一が民謡生活45周年を記念してリリースするアルバム。新録曲を中心にまとめている。オリジナル民謡「江差馬子唄」は全国に定着し始め、歌い手が急増中。

笙の田島和枝と笛の中村香奈子による雅楽ユニットのアルバム。和楽器を西洋的な解釈を加えながら聴かせるJ-トラッド・ポップとは異なり、雅楽の古典曲を雅な雰囲気のままに演奏する。茨城県小美玉での録音だが、万葉時代の風のそよぎが直接、肌に感じられるようだ。