発売元 : LongHappiness
比屋定ファンを自認するクニモンド瀧口率いる“流線形”が演奏を担当。大貫妙子の「何もいらない」と八神純子の「サマーインサマー〜想い出は、素肌に焼いて〜」のカヴァーを含め、“シティ・ポップス”という形容が浮かぶ、ほどよい湿り気を帯びた歌と演奏が並ぶ。比屋定の持ち歌の再演と、クニモンドが提供した新曲との塩梅もいい。
エスニックな芸風で人気を博したイカ天バンド、KUSU KUSUのヴォーカリスト、初のソロ作。かわいいヴォーカルは当時と変わらないが、ソウル・ミュージックを下敷きに躍動感のあるポップスを聴かせる。「ラブリー」は小沢健二のカヴァー。大槻ケンヂの愛あるライナー付き。
フリー・ソウル、ソフト・ロックなど、マニアックな趣味性が魅力のポップ・ユニットの4作目。今まで以上にメロウ度高めで完成度がすこぶる高い逸品だ。モッドなハモンド・インスト「Friday Night」の曲名とサウンドのはまり具合に思わず涙。90年代渋谷系をもう一度……いや何度でも。
コンピレーション・アルバムへの提供曲をまとめて収録した裏ベスト。正メンバーの畠山美由紀はもちろん、中納良恵、UA、二階堂和美らヴォーカリストとのコラボも楽しめる。緊張と弛緩のバランスが絶妙で、ライヴ音源のテンションの高さにはつい引き込まれてしまう。
4人組からデュオになった。けれどその健在ぶりを伝える、小池龍平とBICの2007年秋のツアー時に会場限定発売された2作目が本作。ブラジルが強く匂うパーカッション、ロックのテイスト伝えるギター、フォーキーで温かい歌。心ときめくグルーヴィなアコースティック音楽。
沖が経験したスペインでの生活や演奏活動。それにスペインの象徴であるギターとフラメンコ。日本人ならそれらをことさら売り物にしそうなものだが、沖は自分の身体の中に溶け込んでいるかのように、あくまで自然な音楽を紡ぐ。このさりげなさが麗しい。
2005年6月5日、スパイラルホールでのライヴ音源。1曲目は超絶技巧のフラメンコ・ギターが鮮烈。2曲目は陰影に富んだ演奏が表現者としての優秀さを伝える。ゲストの畠山美由紀が歌う5曲目をはじめフラメンコにとらわれない音世界を提示する曲も多い。メンバーがソロを応酬する9曲目が熱い。