発売元 : UK.PROJECTinc.
2018年は、3月に「時間と距離と僕らの旅」、5月に「大人になって」、7月に「four eyes」と立て続けに新曲をリリース。 またライブ活動では、様々なミュージシャンと共演をする自主企画「O/g」をスタート。8月までに計7公演開催しており、 King Gnu、向井太一、LILI LIMIT、LUCKY TAPES、集団行動、iri、mol-74、世武裕子をゲストに迎えた。 そして「FUJI ROCK FESTIVAL '18」RED MARQUEEへの出演するなど、精力的に活動してきた。 その集大成と言える今作は、既発曲の音楽的振り幅の広さの通り、それぞれの曲が強い色を持った、バラエティに富んだ作品となった。 そしてリード曲となる「光の中へ」は、マーチングバンドのリズム、ストリングスやホーンを取り入れた勇ましく雄大なサウンドが、 この曲の大きな個性になっており、新たな代表曲と言える名曲の輝きを放っている。 サウンドに呼応するような明るく美しいメロディと、人生を肯定してくれるような歌詞が、聴く人の心を奮い立たせると同時に優しく包み込む。 実験性と普遍性を兼ね備えた、2018年のポピュラーミュージック史に残るべき傑作の誕生です。
2017年8月末にミニアルバム「dystopia」をリリース後、テレビ出演(「バズリズム02」コレはバズるぞ2018 ランキング2位)や、 年末の「COUNTDOWN JAPAN 17/18」に出演したりと、天井知らずの勢いで2017年を駆け抜けたtetoが、今年3月に発売したシングル「忘れた」から 半年の期間を経て、15曲入りとなる初のフルアルバムを完成させた。 今作には、現在廃盤で入手困難な状況が続いている自主制作盤「Pain Pain Pain」から、彼らの代表曲でもある「高層ビルと人工衛星」や 「Pain Pain Pain」を含む4曲を再録した他、1曲目の「hadaka no osama」の激パンクチューンから始まり、 アルバムタイトルにもなっている15曲目の「手」がアルバムのラストを飾る。 曲数が多いアルバム。例えばCLASHの「LONDON CALLING」やBEASTIE BOYSの「CHECK YOUR HEAD」など、 これら名盤に共通して感じることはバンドがやりたいことを、やりたいように、やりきった爽快感と痛快感が聴き手にも気持ちよく 伝わってきたりする印象を受ける。何度でも言うが今作は15曲入りのフルアルバム、GREEN DAYのアルバム「Dookie」と同じ曲数だ。 しつこいぐらい曲数とバンド名を例えに話をしているが、今作はそれら名盤のようなインパクトを聴き手に与える作品である。 ということをしつこく伝えたい。tetoのサウンドはパンクなのか、ロックなのか、インディポップなのか、フォークなのか、 ガレージなのか、ハードコアなのか、とてもじゃないけど一言では表せない。たまにレビューなどでみかけるチープでクソダサい表現があるが、 敢えてそのフレーズを引用させてもらうと、「おもちゃ箱をひっくり返したようなカラフルなサウンド」がこれでもかと詰まっています、 このアルバムには。最後にM14「忘れた」はシングルとは異なる編成になっており、メンバーの知人である中川昌利がピアノで参加したことを補足。