1991年12月発売
夢のあとに夢のあとに
コントラバスをソロ楽器として世に市民権を得さしめた最初の人、カーはここでも実に楽しい音楽を披露してくれている。唖然とする程の技巧をもちながら曲芸的にならず、常に音楽の美しさを語る。人柄、ステージ・マナーも万全で、だから彼は人気があるのだ。
アルペジョーネ・ソナタ/神技のコントラバスアルペジョーネ・ソナタ/神技のコントラバス
チェロで弾いても難しいアルペジョーネ・ソナタを、ゲリー・カーがコントラバスで演奏して話題となったもの。太い低音に、とても魅力的なハイ・ポジション。実に表現力豊かなコントラバスである。なお、カーはクーセヴィツキー夫人から贈られた1611年のアマティ製を弾いている。
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調
チェロでやっても難曲だというドヴォルザークの協奏曲を、何とコントラバスで朗々と弾き切っている。めっぽう巧いカーにしても、さすがに音程はところどころ不安定。しかし、試みとしても面白く、楽しい聴きものとなっている。