音楽むすび | 1992年1月25日発売

ギル・ハシャムは、甘ったるくなりがちなヴィエニャフスキの曲を鮮やかに弾き切っている。また、オケを煽るかのような気迫をみせつけるツィゴイネルワイゼンも見事。音楽性、テクニックともに、彼は若手ヴァイオリニストの中でとびぬけた存在だといえよう。

いま、親方もやってるんですか。知らない人がジャケット写真を見ると、どこの組の若頭かと思うかもしれない。なかなかの美声だが、音域はぐっと狭く作られているので、無理なく誰にでも気持ちよく歌える。そういう点ではいいお手本になるでしょう。