1994年1月25日発売
ターバン巻いたオルガンじじい、スミスがインテリ系ギタリスト、アバクロンビーと共演は、コルトレーンにオマージュを捧げたアフロ=ジャズ=ファンク集。タイトル曲のスマートな切れ味は、NYマンボのシャープな部分にも通じる。かっこいいっす。
16世紀から今世紀までの作品が演奏されているが、このうち他にほとんど録音のないマルタンとブローウェルの2人の20世紀作曲家の作品が新鮮に響いている。四半世紀ほど前の録音で、今回初めて聴くギター・デュオだが、その真摯な演奏姿勢に引かれる。
フランク・トゥサ(b)、ジェフ・ウィリアムス(ds)とのピアノ・トリオによる演奏を中心に構成された'75年の作品。ピアノ・ソロによる楽曲も2曲収録されているが、エレクトリック・ピアノを使った楽曲が目立つ。彼らしい作品に仕上がっている。
ジョーダンは、日本のファンに愛されている名ピアニスト。これは80年代の初頭、名古屋のジャズ・スポット「ソー・ナイス」で録音されたライヴ盤。スタンダード中心の選曲だが、どの曲でもこの人ならではの解釈が楽しめる。やはり個性的なのだと再認識。
77年、日野皓正の凱旋公演で来日した際、東京で録音されたジョン・スコの初リーダー作。その後の彼の成長ぶりや人気などを思うと、当時はまだ無名に近かったギタリストを俎上に上げたトリオ・レコード首脳陣の決断を高く評価したい。内容も非常に良い。
ジャック(ds)はピアノ他もこなすマルチ奏者。デュオの本作もヴォイスを含む8つの楽器を演奏している。こういうときの彼はあれもこれも主張する。家族へ捧げた2曲((2)は子供への贈り物、(5)は奥さんの名)と彼が描いたファミリアなジャケットが心温まる。
フリー・ジャズのピアニストのなかで、圧倒的な存在感を誇るセシル。これは73年東京で録音されたソロ・パフォーマンス。演奏は過激そのものだが、エモーショナルななかにも、ふと静けさを感じさせる場面も。言葉を超越した感動を与えてくれる1枚だ。
発表時に大きな話題を呼んだペッパーとエルヴィンによる夢の共演盤。エルヴィンの過激なドラミングに煽られて、ここではペッパーがいつも以上に気迫に富んだプレイを聴かせてくれる。火花散る白熱の演奏がスリリングな瞬間を生み出した快作。