1994年7月発売
今やアジアの名曲となった感のある(9)、250万枚の大ヒットになった(11)など全16曲を収録したヒット撰集。(1)(2)(16)もいいけれど、土のにおいの中に郷愁を感じる(3)(15)などは聴きもの。ことに(4)は、おふくろが作る具たくさんであたたかな味噌汁の味がして思わずしんみり。
國府田マリ子、緒方恵美、緑川光、冬馬由美に続く「アニメージュ」(徳間書店・刊)の連載の声優シリーズ第5弾がコレ。ポップな軽い感覚で楽しめる仕上がりだけに、声優ファンならずとも気楽に楽しめるアルバムだ。
アフリカを題材としたランディ・ウエストンのソロ・ピアノ作品。リズムやテンポが変化しても、1音1音に感じられる確かな重みは幅広い彼の音楽性によるもの。ピアノという楽器の持つ表現力を見事に抽出したアルバムとして評価できる。
雄大なアフリカの大地を思わせるスケールの大きい演奏で定評のあるダラー・ブランド。これは名作『アフリカン・ピアノ』と並んで評価の高い初期の作品。エリントンやモンクの影響を感じさせながらも、独自の視点で音楽をみつめる姿が目に浮かぶようだ。
思えばワールド・ミュージックのはしりのような音楽を実践していたのがガトーでありブランドだった。彼らの共演は当時異色とさえ思えたが、いまこう聴き返してみると不思議なほどしっくり決まっている。それにしてもガトーの泣き節は演歌そのものだ。
ウェザー・リポートを離れて4年後の1977年に作られたアルバム。随所に初期ウェザー・リポートを思わせる緊張感あふれるサウンドがきかれる。基本のユニットはヴィトウスのしなやかなベースとドン・アライアスのパーカッションが中枢をなす。
ロニー・スミスのオルガンを中心としたトリオの、ジミ・ヘンドリックス集の第2弾。最近のシブ目のプレイとはちょっと違う、アバークロンビーのイケイケのロック・ギターが気持ちいい。ヒリヒリに熱いオルガン・トリオ・アルバムだ。