音楽むすび | 1996年発売

元かまいたちのヴォーカル&ギターに元ベルゼルブのベースとドラムがサポートという幻覚アレルギーの3rd。スラッシュ、パンク、打ち込みといったキーワードを持つ彼らだが、それらがうまく絡み合うようになった。プロデュースは、元Zi：KillのKEN。

スウェーデンから登場したデス・メタル・バンドの日本デビュー作となる3作目。初期のメタリカあたりを手本にしたような、殺伐とした攻撃的な演奏を聴かせるが、ミックスの悪さがこのアルバムの最大の弱点で、ヴォーカルのパワーが致命的に足りない。

ジャズ・スタンダード・シリーズの第3弾。今回のテーマは“夜”。バックはイギリスのジャズメン。有名だが意外に録音されていない曲なども交えて、じっくりと切々と歌っているが、からっとしているのがかえって聴き飽きない。やや日本人向き選曲か。

室内楽のCDといえどもここまでライヴ感にあふれたものは多くない。4人の息遣いが音楽とともに聴こえてくる、緊張感に満ちた演奏だ。狭い部屋なぞで聴くのはもったいない程のスケールの大きさを感じる。こういう演奏こそぜひホールで聴きたいものだ。

ジャック・モージェは、フランスの若手トロンボーン奏者。確かにとってもうまいのだが、「超絶」というのはちょっと違う。そのスーパーテクニックで聴き手を引きつけると言うよりは、面白がって吹いていて、そこに聴き手を巻き込んでしまうのだ。