1997年6月発売
アメリカのコネチカット州中部の街、ブリストル出身の青年ジェームス・ラオのソロ・プロジェクト。自宅の小さなスタジオでチープなギター・ポップからエレポップまでをシコシコと作り上げている。どの曲も自宅録音特有の“ほのぼの感”でいっぱいだ。
ロンドンを拠点にしてるバンドが96年発表したファースト・アルバム。人力の反復のリズムはトータスを思わせなくもないがヴォーカルも入っており、ほんのちょっとカンも頭をよぎる。けど根っこはジョイ・ディヴィジョンみたい。パンキッシュな曲がグー。
ここで取り上げているのは、ジトッと鬱陶しいヤツではなく、蒸し暑い夏の日に心地よい涼を与えてくれる“雨”。それは冒頭(1)のトゥーツ・シールマンスの演奏に象徴的だ。そのほか、B.アラノフによるトム・ハレル作の(7)(ハレル自身も参加)など、粋な選曲。
3万年以上前から石器に用いられていた古代石のサヌカイトを中心に使った84年のライヴを収録。生木でやさしく打って音を出したらしいが、リズミカルに鳴らされつつ、まるで弦楽器のような音階を内包し、あたたかく澄みきった音が時空を超えて響く。
パーカー、マイルスとの共演歴を持つビショップの決定的名盤に3曲((1)(3)(8))の別テイクが追加されたCD。奢りもなければ遠慮もない、理想的なバランスのピアノ・トリオ・ジャズはビショップならではのもの。ジミー・ギャリソンのベース・サポートにも注目。
幻のレーベルの幻の5枚が次々にCD化されるのは、ハードバップファンには朗報に違いない。地味ながら渋い腕を持つドラマー、ベイリーのこの2枚も、バップのエッセンスの様な作品。特に絶好調のフラナガンが聴ける「バッシュ」は味のある佳作。
モダン派ピアニスト、ピアソンが超マイナー・レーベルJazzLineに吹き込んだ3部作の1枚。2人の名トランペッターを擁したハードパピッシュな演奏だ。(1)(3)(7)は別テイク。本テイクと比べテンポ、出来が異なるのでプロデューサー感覚で楽しむのも一興だ。
3作目のアルバム。大作主義の楽曲が大半を占める、いわゆるプログレッシヴ・ヘヴィ・メタルなわけだが、ドリーム・シアター症候群の凡百のバンドに比べると、小手先のテクニックに溺れず、無駄のない展開の楽曲が多いのが救いだ。イギリスの底力、なんでしょうか。
岡村靖幸作曲のデビュー・シングル(2)のほか、(4)(10)のヒット・シングルを収録した1st。すばしっこい猫みたいな歌声とハードなアコギの好相性が不思議。身体に密着した歌詞に張りついたリアルな10代の日常も結構深い。(3)にはスパークス・ゴー・ゴーが参加。