1998年10月21日発売
Spread Beaverの予行演習的ニュアンスを持ったユニットによるライヴ盤。ヴォーカリストとしては未だ成長過程にあるKIYOSHIゆえ、全体を聴き通すのはちょっとキツいが、グルーヴ感あふれる攻撃的バンド・サウンドは極上。さすがツワモノ揃い。
世界規模で活動するパーカッショニスト・土取利行が、呉鼓という日本古来の太鼓を主要楽器として、現代を生きるアジア音楽を創造、発信するために結成したニュー・グループによるアルバム。汎アジアなリズムがスピリチュアルに響きわたる。
日本を代表する打楽器奏者・土取の新作は、ドラム、ボンゴに世界の民族楽器を取り入れた多彩なアルバム。地球の鼓動と共鳴しているような土着的な響き、小刻みでスピーディなビート、カラフルかつアーシーな音色で、パーカッションのマジックを体験。
誰しもがサティ熱でうなされた85年。そんな頃にロック側が啓示したひとつの解答がコレ。エレクトロニクスを使用しながら原形を崩さずに流れる調べは聞き慣れたモノより情感的である。しかしフリークス外の人間には意外性がなくつまらないのも事実。
モット・ザ・フープル出身というのが今ではウソみたいにアンビエントな音楽制作を続けるキーボーディストの80年代の2枚組を1CDに。シンプルな“FLOW”編、オーヴァーダブした“OVERFLOW”編、いずれも心休まる限りなくアナログなテクノ。
制作・出演
J.S.バッハ / アクセル・ケーラー / クリストフ・プレガーディエン / ヒレヴィ・マルティンペルト / フランツ=ヨーゼフ・ゼーリヒ / ベルナルダ・フィンク / ベルリンRIAS室内合唱団 / ベルリン古楽アカデミー / マティアス・ゲルネ / ルネ・ヤーコプス(2)はワルター2度目の録音。(2)はウィーンpoとの37年の録音が余りにも有名だが、唯一の(1)と組み合わせたこのCDも最晩年のワルターの代表的な名盤。いずれも遅めのテンポで、堂々たる進行はいかにも巨匠ならではの足どりである。近年の演奏スタイルとは遠いが、一度は聴いておきたい。
ワルター得意のモーツァルトが新しいマスタリングによって美しい音で蘇っている。音楽の表情づけがあたたかで柔らかい。今では滅多に聴くことのできないようなロマンティックでゆったりとしたモーツァルトが、かえって、新鮮に感じられる。